あれから、翔は店を休んだり、出てきたり。
少しずつ体調管理をしてくれるようになった。
ありがたいことだけどね。
副マスターなんだから、やっぱり体調は肝心でしょ。
「瞳、迷惑かけて悪かった」
そんな言葉を久々に聞いた日があった。
そんなんじゃないのに。
それから、私は、
実はね、翔と一緒に住むようになった。
だって、あれから翔は家に来てくれて、
両親に挨拶までしてくれたんだよ。
もうすぐ、間近なのかなぁ。
そんな気配すら感じさせてた。
ただまだ一人前になるにはかかるけど。
苦境を乗り切った甲斐があったと思う。
「翔、本当にありがとう、瑠美さん、ありがとう」
私は改めて、3人で出かけた先でお礼を言えた。
出会えてよかった。
翔が、あのお店をやめるなんて考えもしなかったし、
あの店に本当は戻ってほしくなかった。
私の一抹の夢であってほしかったから。
余計にそういう気持ちは強かった。
もうあれから翔は、
ダンスイベントに出ることもなくなって。
それでも翔と私は趣味でダンスを続けてる。
ある日、私は翔から、プレゼントを貰った。
それは、婚約指輪。
もう、1年になる。付き合いだしてから。
早いもんだね。
まさかもう指輪の時期だなんて。
私は、心から幸せだった。
あれから、私は、改めて家族のところに帰り、
翔が私の家にやってきた。
それは、私の家族の粋な計らい。
それから、私と翔は1年半で結婚した。
結婚式は本当にささやかで、でも楽しくて家庭的だった。
実は、もう、お腹に赤ちゃんがいます。
結婚式が終わってから、すぐにつわりが始まりました。
しばらくは、私だけ産休をとることになりました。
本当に皆さんの声援で、翔と私がここまで来れたのはうれしいです。
ありがとうございます。
いつか、私たちがカフェを開業したら、
皆さんをお招きしたいと思います。
楽しみにしていてください。
それじゃ、またあう日まで。
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