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性的暴行:民主労総幹部、所属会社・労組から処分なし

 全国教職員労働組合(全教組)所属の女性教師に性的暴行を加えようとした疑いで逮捕された、全国民主労働組合総連盟(民主労総)のキム・サンワン元組織強化特別委員長が、所属していた起亜自動車や同社の労組から、いまだに懲戒処分を受けていないことが分かった。

 キム容疑者は1993年から95年まで、起亜自労組の華城工場支部長を務め、現在は同労組の平組合員となっている。

 起亜自労組の関係者が12日に語ったところによると、起亜自労組(キム・ジョンソク委員長)は、民主労総が除名を命じたキム容疑者に対し、いかなる懲戒処分も行っていないという。この関係者は「起亜自労組の執行部は、同じ派閥出身のキム容疑者に対する懲戒処分を行わず、うやむやにしようとしている」と述べた。

 民主労総は、性的暴行未遂事件がメディアに報じられた直後の今年2月6日、「所属労組でできるだけ早い時期に、懲戒処分の手続きを取り、組合員の除名を行うように」との指示を下していた。

 民主労総はまた、今年2月に公開した『性的暴行未遂事件に関する真相究明特別委員会報告書』で、「加害者(キム容疑者)は2009年2月13日、起亜自労組から除名処分を受けた」と発表したが、起亜自労組の複数の関係者によると、これは事実ではないという。

 キム容疑者は、民主労総の組織強化特別委員長だった昨年12月6日、米国産牛肉の輸入に反対するろうそくデモを主導したとして指名手配されていたイ・ソクヘン委員長の逃亡を手助けした、全教組所属の女性教師の自宅に侵入し、性的暴行を加えようとした疑いで、先月16日に検察に逮捕された。

崔賢黙(チェ・ヒョンムク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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