ゴールデンウイーク(GW)中の海外旅行の予約が、中国地方の旅行会社で増えている。燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)の引き下げが追い風になっているという。特に韓国や台湾などアジアが人気で、各社とも売り込みに力を入れている。
JTB中国四国広島支店(広島市中区)は、韓国や台湾のツアーが前年同期より4割増だ。燃油サーチャージの引き下げで料金を2割ほど値下げ。「国内旅行の感覚で受け止めてもらえる」と強調する。
支店の韓国、中国、台湾向けツアーの予約は福山支店(福山市)が前年同期比3割増、徳山支店(周南市)は6割増という。
広島県空港振興課によると、広島―ソウル便で燃油サーチャージは4月、従来の5000円が400円になった。6月末までこの値段だ。
エイチ・アイ・エス中国営業課(中区)では、韓国ツアーが前年同期の2倍。海外旅行全体に占める割合も2割から3割に伸びた。「欧州や米国に比べ、アジアは近いためリピーターも多い」と今後にも期待する。
【写真説明】韓国や台湾ツアーのパンフレットが並ぶ旅行会社ロビー(広島市中区)
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