比少女の父母帰国へ  「とてもつらい」とのり子さん

　日本生まれのフィリピン人カルデロン・のり子さん（１３）＝埼玉県蕨市立中２年＝の父アランさん（３６）と母サラさん（３８）が１３日、在留特別許可を受け日本で勉強を続けるのり子さんを残し、フィリピンへの帰国の途に就いた。

　のり子さんも見送りのため成田空港に到着、父母とともに記者会見したのり子さんは「両親と離れて暮らすのは初めて。とてもつらいが、これまで通り勉強と（音楽部の）部活動に頑張りたい」と、時折声を詰まらせながら話した。

　３人は正午すぎ、アランさんが勤めていた会社の同僚が見守る中、蕨市の自宅を出発し、成田空港に向かった。

　父母は帰国後、当面はマニラの親せき宅に身を寄せる。のり子さんは蕨市内のアパートに引っ越し、日本に住むサラさんの妹家族と同居、同じ市立中に通う。