福岡放送局

2009年4月13日 12時45分更新

暴対法で2暴力団を立ち入り


福岡県に本部がある指定暴力団「道仁会」と「九州誠道会」による抗争事件が相次いでいるため、警察は、暴力団対策法に基づく事務所の使用禁止命令に向けて13日、本部事務所などの立ち入り検査を行いました。

立ち入り検査が行われたのは、久留米市にある道仁会系の暴力団事務所や大牟田市にある九州誠道会の本部事務所など6か所です。
九州誠道会の本部事務所には午前9時頃、捜査員10人あまりが入り、中の様子を確認したり活動の実態などを聞き取ったりしました。道仁会と九州誠道会は、3年前から抗争事件を繰り返し、これまでに暴力団幹部など7人が死亡したほか、佐賀県では、病院に入院していた男性が暴力団関係者と間違われて殺害される事件も起きています。
暴力団対策法では、暴力団の事務所が抗争に使われ、住民に危険が及ぶおそれがあると認められた場合、公安委員会が、3か月以内の期間を定めて使用禁止を命じることができます。
警察によりますと、13日の立ち入り検査は事務所の使用禁止命令に向けた手続きだということで、事務所の使用禁止命令が出されれば県内では初めて、全国で6件目だということです。