公開調査データ
「メタボリックシンドロームと特定保健用食品」 に関する調査発表日:2009年4月 9日
トピックス
- メタボを気にし始めたきっかけ、若い年代ほど「自分の体型を見て」、高い年代ほど「健診」「指導」が高い傾向
- メタボを気にしている人の7割が「本気でメタボを解消したい」が、運動も飲食コントロールも実践しない人4割
- 特保の購入頻度、「メタボを本気で解消したい」という気持ちが強い人は高め
- 特保に対する期待は、「自らの努力にプラスアルファの効果」
- メタボの解消・予防で得たい成果は各年代とも「健康、長生き」。30代男性は「モテたい」も
詳細
2008年4月から、生活習慣病の予防を推進するための施策として特定健康診査・特定保険指導(メタボ健診)が開始されるなど、メタボリックシンドローム(以下、メタボ)に対する関心は年々高まっています。今回は、中高年のメタボ対策意識や、特定保健用食品(以下、特保)の購買実態、期待意識などについて調査しました。
【1】メタボリックシンドロームを気にし始めたきっかけ 【性年代別】
首都圏(1都3県)30~69歳の男女1,382人対象の予備調査において、男女とも6割以上(男性66%、女性60%)が「自分がメタボまたはメタボ予備軍であると感じて体型や健康を(とても+やや)気にしている」と回答しました。
(以下、本調査では前述の「気にしている」と回答した男女800人が対象)
メタボを気にし始めたきっかけは、「自分の体型・スタイルを見て」が圧倒的に多く53%、「服のサイズが合わなくなった」が13%、「メタボ健診の結果から」「メタボ健診以外の健診の結果から」「医師の指導があった」などの健診・指導関連が合わせて2割弱でした。何よりも『自分の見た目』がメタボ実感の気づきとなっているようです。また、若い年代ほど「自分の体型・スタイルを見て」、高い年代ほど健診・指導関連の比率が高まる傾向が見られました。
【2】メタボを気にしている人の意識や行動
メタボを気にしている人の中で、『本気でメタボを解消したい』という人は、「(とても+やや)あてはまる」TOP2ボックス回答者で7割弱にのぼりました。しかし、ふだん『走ったりスポーツをしたりなど定期的に運動をしている』(以下A)人は3割弱、 『食事の量や種類、お酒の量、カロリー摂取量などをコントロールしている』(以下B)人も5割強に留まっています。
さらに、上記A・Bの2つの実践実態をベースに分類すると、Bのみを行っている【飲食・カロリーコントロール中心派】が35%、Aのみを行っている【定期的な運動中心派】が12%、両方行っている【飲食・運動バランス派】が18%、そして両方とも行っていない【実践なし】が36%という構成が見られ、定期的な運動よりも飲食・カロリーコントロールを実践している人の割合のほうが多く、また、何も実践しない人も4割弱であることがわかりました。
【3】特保の購入頻度 【意識や行動タイプ別】
特保商品の購入頻度は、「頻繁に購入する」が7%、「ときおり購入する」が39%とTOP2ボックス回答者は合わせて5割弱でした。前述の分類別では、『飲食・カロリーコントロール中心派』でTOP2ボックス回答者が51%と最も高く、『飲食・運動バランス派』が45%と続き、飲食・カロリーコントロールを実践している人において購入頻度が若干高めの傾向が見られました。
また、「本気でメタボを解消したい」と思っている人では全体よりも10ポイント以上高く、解消したい気持ちが購入頻度の高さに反映される結果が見られました。
【4】特保に対する期待 【メタボ解消意向別】
そして、特保商品に対する期待は、「運動や食事、お酒、カロリー制限の努力に加えプラスアルファの効果が得られそう」が77%と最も高く、「少しでも早くメタボを解消・予防できそう」が62%と続き、自らの努力の補強・促進や成果を得るまでの時間の短縮を期待している人が多い結果になりました。一方で、「食事やお酒、カロリーなどを制限せずにメタボ解消・予防ができそう」「飲みすぎ・食べすぎを帳消しにできそう」「運動せずにメタボを解消・予防できそう」など、努力せずにメタボ解消・予防効果を得ることや、自分が行ってしまった行動の相殺などへの期待も4割前後という結果でした。いずれの項目においても 「本気でメタボを解消したい」と思っている人では全体より1~2割高く、メタボを解消したいという気持ちが強い人は、特保商品の効果への期待度も高いようです。
【5】メタボ解消・予防によって得たい成果 【性年代別】
メタボを解消・予防することで得たい成果は、性年代に関わらず「病気になりたくない、長生きしたい」が圧倒的に高く、あたりまえではあるものの、【生】に対する執着の高さが反映される結果となりました。
30代男性では「メタボキャラ扱いされたくない」、「モテたい」などが他性年代よりも突出して高く、また男性では年代が高まるほど「家族に認められたい」のスコアが低下するなどの傾向も見られました。
調査項目
- メタボリックシンドロームを意識し始めたきっかけ
- 運動や食事制限の実施状況、意識
- メタボリックシンドロームの解消・予防によって得たい成果
- 特定保健用食品の購入頻度
- 特定保健用食品に期待すること など
調査概要
「メタボリックシンドロームと特定保健用食品」 に関する調査発表日:2009年4月 9日
調査方法 | インターネットウェブ定量調査 |
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調査対象 | 首都圏1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住の30~69歳男女 |
割付 | 性年代別10歳刻み100S均等割付 |
調査期間 | 2009年2月11日(水)~2月12日(木) |
有効回答人数 | 800人 |
実施機関 | ヤフーバリューインサイト株式会社 |
この調査結果の詳細はPDFファイルをダウンロードしてご覧ください。
※2007年6月以前のレポートの調査実施機関は、旧インフォプラント社もしくは旧インタースコープ社になります。
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