国外退去を命じられていたフィリピン国籍の少女、カルデロンのり子さんの両親が、13日夕方、のり子さん1人を残しフィリピンへ帰国します。
「家族3人で日本で暮らしたい」と訴えてきたカルデロンのり子さんですが、不法入国した両親については在留は認められず、のり子さん1人だけが日本に残ることになりました。
13日夕方、両親はフィリピンに帰国しますが、13日朝も、両親は中学校に登校するのり子さんを見送りました。
「寂しいですね・・・」(父・アランさん)
12日に母親のサラさんが大切にしまい込んでいたのは、亡くなったのり子さんの祖母から受け継いだ指輪です。サラさんは、この指輪をいつかのり子さんが成人した時に渡すつもりだといいます。
「待ってます、その日を。3人家族で普通の生活をしたい」(母・サラさん)
原則5年間は認められない両親の再入国について、入国管理局は柔軟に対応する姿勢を示していますが、具体的なメドはまだ立っていません。(13日11:14)