広島放送局

2009年4月13日 8時0分更新

米軍住宅反対 2000人集会


アメリカ軍住宅の建設計画が浮上している、山口県岩国市の愛宕山地域周辺の住民ら、約2000人が参加した大規模な集会が12日開かれ、住宅建設にあくまでも反対していくことを確認しました。

集会は12日、岩国市の愛宕山地域の宅地開発事業跡地に隣接する公園で開かれ、主催者によりますと、地元の住民ら約2000人が参加しました。
跡地をめぐって国は、アメリカ軍岩国基地への空母艦載機部隊の移転に伴って新たに必要となる、軍関係者用の住宅を建設する「有力な候補地」としています。
集会では反対派の住民グループのメンバーが、全国から集めた11万人分の反対署名を今月7日、防衛省に提出したと報告しました。この後、「跡地は市民のために有効に使われるべきだ」とするアピール文が採択されました。
そして全員で、「艦載機ではなく平和の紙飛行機を飛ばそう」と声を挙げ、跡地に向かって紙飛行機を投げて、アメリカ軍住宅の建設にあくまでも反対していくことを確認しました。
住民グループの岡村寛世話人代表は、「多くの人と反対の思いを共有でき、大成功だった。今後国への働きかけを、一層強めたい」と話していました。