WBC監督
前回大会の主力メンバーだったイチロー選手は「惨敗の北京の流れからWBCをリベンジの場ととらえている空気があるとしたら、チームが足並みをそろえることなど不可能でしょう」、同じくエースとして活躍した松坂投手も「WBCを北京五輪のリベンジの場にしてほしくない」と述べ、新しい監督を期待していることが明かされた。
2006年の第1回WORLD BASEBALL CLASSICに続いて、第2回が来年3月アメリカで開催される。北京での惨敗を受けて、監督問題で大騒ぎしている日本と比べて、米国ではワールド・シリーズで盛り上がっているだけである。米国内の2大リーグの間で争われる最終戦にワールドをつけていることから、これこそ世界の頂点を決める戦いである。
これに比べると、米国内でのWBCの位置づけは些か低く、ホスト国としては単なるビジネスとしての興行ととらえている。北京での五輪と同じで、前回と同様に、超一流選手は出場しないし、出場する場合も法外なギャラが支払われる。勝負は二の次で、リーグ戦開幕に向けての調整と考えている。
前回大会で日本が優勝したからといって、日本が世界一などとは思われてはいないし、北京五輪で韓国が金メダルを獲得しても、アメリカでの評価は低い。あまりむきになって、監督を誰がすべきなどと論することもないであろう。