【国際】「世界中がミサイルと認識」 中国軍幹部がブログで意見2009年4月11日 朝刊 【北京=平岩勇司】北朝鮮が発射した弾道ミサイルについて、中国政府は詳細の論評を避けているが、中国国防大学教授の張召忠少将は9日、「人工衛星を打ち上げたと言っているのは北朝鮮だけだ。世界中の国がミサイルと思っている」と自身のブログで意見を述べた。 張少将は、12日放映予定のテレビ番組での発言を先にブログで紹介。「衛星なら地球の自転に沿って軌道に乗りやすいようアラスカ方面に発射したはずだ」と指摘し、北朝鮮が無人の太平洋方面へ発射したのは「ロケットが再び大気圏に突入する」ことを前提にしていたと分析する。 また、衛星とミサイルは技術的には80−90%が同じで「北朝鮮は衛星の名目でエッジボール(卓球で反則すれすれの球)を打った」と解説。オバマ米政権の関心を北朝鮮に向けさせることが狙いで、「北朝鮮は焦るといつもミサイルを撃ちたがる」「弱国に強く、強国に弱い米国も北朝鮮に歩み寄るだろう」と皮肉った。
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