あれから少し、私は平常心に戻ることができました。
私やっぱ、ホームシックだったみたい。
家に帰りたかったんだ・・・
私、一人っ子だからとか甘えたくはなかったんですけど、
やっぱり、もしもの時にね。
翔は相変わらず、マンション暮らしですが、
自炊を始めたらしいです。
食べてみたい気もするけれど・・・
本当に、大丈夫かなぁ・・・
瑠美さんも自分の仕事があるから忙しいし・・・
でも、翔は基本頑張り屋さんだから、大丈夫だとは思うけど。
本当に翔は変わった。
いい方に,いい方に変わっているのは分かる。
たくさんの人たちに囲まれて幸せなのは分かる。
でも、私このままでいいのかなってたまに思うけど・・・
翔が私といて幸せならいいか。
何か違う気もするけど。。。。。
この際だから不平は言わずに、
ずっと待ってようかなって思う。
待っているというか
その場を楽しめるように、って事。
だって此間あんなに幸せな場所を提供してくれたから。
あれからカフェは順調に。
ただ、翔の疲れた顔が気になる。
ほら・・・
毎日毎日、働きづめで、あんまりちゃんとご飯食べずに、
頑張っちゃってるからいけないんだよ。
だって翔、お昼食べてすぐに働くんだもん。
休憩ちゃんと取らないんだもん。
そういうふうにしてほしくないなーって思ったよ。
カフェの仕事が楽しくてね、
張り切っているのは分かるけど、
倒れられたら、私だって責任重いんだよ。
たまに顔色悪い時あるし。
眠れてるのかなって思うし。
私のせいなのかな。
瑠美さんが来たときに、相談してみた。
「ああ、翔?昔から疲れやすい人なの。
色んな事頑張る人だから余計にね。。。
だけど頑張るんだって昔から本当に頑固なの。
自分が体弱いんだってことを出したくないみたい。
だから、見守ってやってね」
悪い病気とかじゃないのかぁ。
体が弱いのか・・・
それでもそういうことを感じさせないくらいよく働くもんね。。。
「ねぇ、翔、疲れてるなら無理しないで。
早めに帰ってもいいんだよ。
マスターさんだって言ってたじゃない。」
「そんなの無理なんだよ。
仕事なんだから。
プライベートではなんとでもあれだけど、
仕事なんだからな」
「だから、仕事で無理しないでって言ってるのに。」
「ごめん、俺本当にそれどころじゃないから。
俺のことは心配するな。
自分の持ち場にもどれ」
本当に翔は、プロ意識を持っているから困る。
あの頃接客してくれた頃とは全然顔つきが違う。
当たり前だけど・・・
「もう、お前は客じゃない。
一緒に働いてる身。
それくらい意識して働け。」
何か、最近、翔本当に変わった。
でも客には凄く笑顔。
なんか、鬼かも
でも、私には凄く新鮮で嬉しかったし、
頑張れるような気がした。
本当に今を生きるって大事なんだ。
自分に甘えてられないのは、
プロ意識の証拠。
私はずっと人に甘えてたから仕方ないな。
元の持ち場に戻ることにします。
ってそこに瑠美さんが遊びに来てくれました。
あの頃から変わったのは翔だけじゃなく
瑠美さんも。
何か凄く明るくなった気がする。
元々明るい人だったけど。
モテオーラ満載な感じ。
本当に綺麗でステキな女性ってこういう人のことを言うんだろうなぁきっと。
「こんにちはー
瞳、翔元気?
あ、翔元気なーい、おーい、元気出せーい
ブルーハワイクリームソーダと、
クラブハウスサンドちょうだい
「お前なぁ・・・」
翔は突っ込もうとして、
「食べ過ぎって言いたいんでしょ?
大丈夫、この後ダンス教室あるから
「そういう問題じゃねぇよ
ったくこいつは。
「はいはいすみませーん、調子に乗りすぎましたー
本当しょうがねぇ奴だな・・・
一日に一回はこいつの接客しなくちゃいけない。
本当は、瞳には毒だって分かっている。
こいつには、数倍苦労する。
「瑠美さん、いつもありがとう。
これ、私からのプレゼント」
「きゃーありがとう。なんだろう、開けてもいい?」
「どうぞ」
「お前あんまりプレゼントするなよ、客だろ?
客にあんまり手出しするな」
「分かってますー」
私は頬を膨らませてしまった。
瑠美さんが隣でくすくす笑っている。
「翔ー固すぎだよ、言うことが」
「悪かったなーだからお前も調子に乗るのやめろって・・・
断れないの位分かってやれよ」
最近翔は本当に変わった。
おしゃべりになったし、明るくなった。
「私があげたくてあげてるんだからいいのー」
「お前もお前だよ、おだてれば調子に乗るんだから」
本当にこいつらは・・・・
最近2人の笑顔に弱くて困る。
この二人を本気で失ってしまったらどうなるんだろうって思う。
逆にあんまりそういうのは考えられないけど。
だって瑠美さんは私たちのことをかき乱したくて来てるわけじゃないんだよ。
お客さんとしてきてくれるんだから。
ほとんどもう常連さんだけど。
来れば必ずカウンターで私たちの目に届くところにいる。
前は本当に怖い存在だった。
でも今は、凄く明るくてステキな女性になったので、
私は案外受け入れている。
だって、本当に翔とはいいカップルになれるはずだから。
それに、カフェに呼び戻してくれたのも嬉しかった。
いずれ翔がダンサーとしてあの店に戻るときがきても、
私はきっと喜んで見送るだろう。
だから今は、思い出作りをしようと思う。
最近は、本当に、ショーパブから離れている日が多い。
お店が忙しくなったせいか
イベントの日も全然出れなくなっている。
こんなんじゃ翔の夢が潰れちゃうかもしれない。
本当は、両立するつもりなのにネ。
それでもいい、って言ってるんだけど、
私は両立のつもりだと思ったから、
少し悲しくて。
でもね、悲しんでる場合じゃないんだ。
共有している時間こそが
私たちのかけがえのない宝物に変わるように
そうやって翔が一生懸命動いてくれてるのが分かる。
クラブハウスサンド本当においしそう。
私も食べたいなー。
なんて♪
瑠美さんは本当にトロピカル系のごはんばっかり。
クラブハウスサンドなんて食べるんだもん、
凄いよね。
このカフェへ来てくれている人が、
いつも幸せでありますように。
このカフェは、そういう場所だから守りたいの。
翔の言ってることも分からないではないんだよ。
ただ、確かに瑠美さんの言うようにちょっとお堅いかなーって思う。
だって、そんな威厳より、
いつも明るい方が翔らしいんだもん。
とか言ってー。
だけど、本当に毎日楽しいんだよ。
それは間違いはない。
ただ先の見えない不安は否めないけどね。。。。
<つづく>