麻生首相は衆参両院議長や大臣ら50人とともに宮殿「松の間」に並び、両陛下の前に一歩進み出て、紙は持たずに祝辞を述べた。
その中で、ご結婚50年を「誠におめでたく存じます」とした上で「両陛下のますますのご健勝と皇室の“いやさかえ”を心から祈念し、国民を代表してお祝いの言葉とさせていただきます」。“いやさかえ”とは漢字で「弥栄」。正しくは「いやさか」と読む。
これに対し、陛下は「祝意を表されたことを感謝いたします」と応じられた。
宮殿では10日午前、宮内庁長官や侍従長ら宮内庁幹部、皇宮警察幹部らが相次いでお祝いのあいさつ。続いて三権の長らが祝賀、麻生首相が代表してお祝いの言葉を述べる段取りだった。
1月31日、スイス東部のダボスで行われた世界経済フォーラム年次総会「ダボス会議」で、「決然(けつぜん)」→「けんぜん」、「見地(けんち)」→「かんか」、「基盤(きばん)」→「きはん」と読む3連発。“KY世界デビュー”を果たしたが、これを最後に2月、3月は「KY」(漢字読めない)で話題になることもなかった。
この間、タレントのテリー伊藤さん(59)とNHK番組で対談(3月15日)。テリーさんから「なぜ原稿にふりがなを振らないのですか!?」と突っ込まれ、「原稿をあまり見ていないからというのが(原因として)大きい。原稿に目を落とすようにしないといかんという反省はあります」などと答えていた。
今回、麻生首相の手に原稿はなかった。両陛下の「祝賀行事」という緊張による言い間違いか、それとも「いやさかえ」と信じ切っていたか。とにもかくにも「KY伝説」にまた新たな1ページが加わった。