「言論の自由」をめぐる 大 闘 論 「憂国主義」と「社会主義」、一致点はあるのか!?
より、もと日共ナンバー4の幹部だった筆坂さんの冒頭のハナシより。
僕は映画「相棒」は観ましたけど、「靖国」はまだ観ていないんです。
考えるに、稲田朋美さんという国会議員は、一言仰りたかったんだろうと思います。彼女はね。ホンネは見せたくなかった。
しかし、逆に関心を呼んじゃったわけでしょ。日頃、ああいう映画を観に行かない人まで映画館に行っちゃったと。
ですから(あの件を)言論の自由が侵されたとか、四角四面に物事を見るよりも、僕はそれだけの力は今の日本にはある、と思いますね。
右翼の中には見ないで抗議している方もいますよね。
あんな映画は観なくても「反日」だと。
僕は「日本共産党」という本を出しました。新潮新書で。
そうしたら「赤旗」で「堕ちるところまで堕ちた」と書かれました。
僕は赤旗はとってないんですよ。(爆笑)
「あんな本は読まなくてもわかる」「不破さんや志位さんが言っているとおり」なんだと。
映画「靖国」への抗議と一緒なんですよ。
言論の自由ってのはね。組織の縛りとか、付き合いの縛りとか、利害関係とか、そういう縛りからどれだけ自分が自由になれるかってことにかかっているんですね。
共産党の実質問題として、僕は18で入党しました。入ってみると、あんまり物事を考えないようになってしまうんです。なぜかと言えば党本部から全部答えが出てくるんですね。
靖国神社、よくわからないけど公式参拝反対、とかね(笑)。共産党員が公称40万人いますが、この人たちが靖国のことを勉強したのか。全然勉強していないんですよ。赤旗にだってそんなに靖国のことが記事になったことはないです。
靖国神社であれば、「日本の侵略戦争を推し進めた悪い神社」それだけなんです。40万人もいれば、少しは勉強している人もいますがね。
これは靖国神社だけではない。安保にしたって、憲法9条にしたって、あらゆる問題がね。これが組織の怖いところなんですよ。
たぶん共産党が出来た時代、非合法の時代ですが、おそらく党でもっと活発な議論が行われていたと思うんです。ミヤケンなんぞ何するものぞと、つわもの達がいたんです。
戦後、合法政党になり、党員も増え、議員の数も増え、資金も潤沢にある。株式会社共産党じゃないけど、きちんとした組織になる。
上下関係もハッキリしてくると、あんまり物事をキチンと考えなくなるんですよ。
共産党は革命政党ですよね。日頃から革命を言っていた。もともと社会主義革命を目指していたんですよ。それから80何年も経ってね、平均年齢はおそらく50歳はゆうにこしてますよね。私が今年60歳で還暦ですが、たぶん私の世代が一番多いのだと思います。執行委員も多いし。そうすると平均年齢60前後ですよ。そんな革命組織がありますか。(大爆笑)
僕も選挙で全国飛び回って「80年の歴史があります。党名を一度も変えていない。そんな政党がありますか。侵略戦争にも反対しました」って自慢していたんです。
よくよく考えてみると、革命政党が本当にこれでいいのかな、と外に出ると考えるんですね。中にいると、なかなか考えない。
まして一番怖いのが専従活動家。あの当時は「給料」と言わなかった。「活動費」。革命活動を推進する費用が毎月出ると。職業活動家、専従職員は全国に数千人いますが、結局この人たちは共産党から給料貰って活動している。そうするとどうなります。自分らの生活を支えているのが共産党なんですから、これには逆らえない。なかなか。それで共産党辞めて一般の企業に就職しようとすれば、共産党の専従職員なんぞなかなか採用してくれませんからね。そうすると、そこにしがみ付くことになるんです。そこに官僚主義が生まれてきてしまう。できるだけ余計なことは言わないようにしよう、「赤旗」の書いてある通りに解釈しようと、どうしてもなってしまう。それはその人が悪いと言うよりも、何十年も党員生活をやっていれば、そうなるのが普通なんですよ。当たり前なんだと見なくてはいけないですね。
会議やっても、本当の議論を闘わせるというのは無いんですよ。
たとえば不破さんや志位さんの主張に疑問を挿めばやっつけられるし、党大会でも論争はしないで活動報告なんですね。僕が共産党のナンバー4とかなんとか週刊誌に書かれましたけど、大したことないんです。ここに共産党の弱さがあると思いますね。
この組織が強くなろうとするならば、本当に言論の自由じゃないけど、党内で議論を闘わせると、そうすれば活力が生まれてくるんじゃないかと思いますね。
そういう意味では、言論自由というのは、この国の活力を維持するために一番大事じゃないかと。ただ憲法に書いてある、書いてないっていうことではなくてね。
鈴木邦男さんに言わせれば、不破さんや志位さんが言ったことを100%受け入れる。共産党員は本当に素直な素晴らしい人たちばかりだ、ということです。
余談だが、この対談は社民党の若い人たちが企画し、社民党本部で行われる予定であった。ところが筆坂さんが喋るというのが社民党幹部としては、共産党との関係を憂慮して問題がある、と判断されたらしい。
鈴木さんは、「右翼を本部に入れるのは良くて、共産党を本部に入れるのはマズイとは差別だ」なんて茶化していたが…www
今度の火曜日、川崎へ仕事で行ったついでにです。
ま、報告することも無いのですがね。
一度も行かないで何もいえるわけではないと思いました。(笑)
「共産党は・・・しろ!」は撤回しました。余計なお世話な事だった。
>社民党幹部としては、共産党との関係を憂慮して問題がある、と判断されたらしい。
そんなものだろうなとの印象ですが、馴れ合いの裏が透けて見える。
国会が終われば自民も民社も他も仲よしだ!(爆)
あ、言いたい放題すみません。<(_ _)>
マルクスと池田大作の違いだけで、
似たような組織としか思えん。
そこに巣食う任侠右翼も絵図らが悪いので覚悟して…。
マ、一度は行くべきだとは思います。
圧倒的にソーカの勝利だがw
関西では「やしきたかじん」の番組なんかでよく登場するのですが、筆坂って人は「なんかいい人」ってイメージで売ってます。まぁ日共除名になったんだから、そういうのやって食っていかなきゃならんのだし、大変なんだろうと思います。
邪推するに、やっぱ「高卒だった」ので権力闘争に負けちゃったのかなぁ?
なんせ日共は官僚以上に学歴主義だからねぇ。(ミヤケン以来みんな東大でしょ?)
筆坂さんと鈴木さんの対談って、ほんといろいろ考えさせられるとこがあります、個人的には。
鈴木さんのほうはどう考えても「極右」だったはずなんですが、この人のまじめさとフトコロの深さは左翼もみならって欲しいもんです。(まぁ無理だろうなぁ。)
そう。東大卒じゃなきゃダメ。出世できない。
その意味では高卒で三和銀行に入行(いまじゃ高卒は採らないでしょ)。すぐに入党して、現場のたたき上げで幹部となった筆坂さんってスゴイよね。真の実力者だったんだろうな。それが不破としては気にいらなかったんでしょ。
こんな人材を追放した日共はダメポ。
鈴木さんは、「言論で闘わずにテロに走るのは卑怯だ」というのが基本の考え。
ご自身は言論の自由を守る防波堤になるとして行動しているそうです。
いま、俺が一番尊敬する人です。
「東大信仰」は確実に崩壊しつつある。
http://ruhiginoue.exblog.jp/8579917/
「代々木クレムリン」のおエラ方は時代の変動が見えているのだろうか。
まいどお世話になります。
直近のエントリ(じゃばさんのなんたらかんたら…ですね。)に書くのも鬱陶しいので、ここに…雑感ですが。
「環境問題のウソ!? 」
http://anarchist.seesaa.net/article/45127554.html
ってのと
「中国共産党は毛沢東、ダライ・ラマはマルクスを支持する…」
http://anarchist.seesaa.net/article/92684147.html
ってエントリが「ワタシにヒットした」んです。
死ぬのはやつらださんは普段から
「ハケンだ」「インテリじゃない」てなことをおっしゃってたような気がするんですが、
少なくともこの両エントリには、一種の「カン」っていうか「臭覚」みたいなモンを感じます。かつ、それは恐ろしくするどい。
そして「ワカランもんなんて世の中にいっぱいある。常識を信じるな」とワタシは受け取っています。
こういう以前のエントリを持ち出したのは、
例の「気まぐれな日々」で飯田哲也氏のインタヴューを引用してます。
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-677.html
また「kojitakenの日記」では、「シートン俗物記」の記事を引用しています。
飯田さんのインタヴューにも「陰謀論」なんぞとは書いてないし、
シートンさんも「懐疑論」に否定的ではあるが、記事では池田信夫氏の批判に主眼がおかれています。
結局「地球温暖化懐疑論」→「地球温暖化陰謀論」といきなり牽強付会に、ワタシには読めてしまうのです。
これはkojitaken氏個人の問題ではなく、日本の(少なくとも戦後の)左翼の悪しき習性のように感じます。
武田邦彦教授の言うように
『「温暖化懐疑派」などとレッテルを貼るのは学問ではない。』
http://takedanet.com/2008/06/post_2857.html
という意見のほうがよっぽどマトモだと思うのですが。
長くなってすみません。