(CNN) 米国内で4歳の子どもたちのBMI(体格指数)を調べた結果、全体の2割近くが肥満に分類されることが、米オハイオ州立大の疫学研究者らの研究で明らかになった。人種別にみると、4歳児の肥満率は先住民系で最も高く3割を超えたのに対し、最も低いアジア系では1割台にとどまった。
同大のサラ・アンダーソン助教らは、01年生まれの子ども8550人について、05年に身長、体重を測定したデータを分析した。小児、思春期医療の専門誌APAMの最新号に発表された結果によると、体重を身長の二乗で割って算出するBMIで肥満と判定された子どもは、全体の18・4%を占めた。
人種別では、先住民系の31・2%、中南米系の22%、黒人の20・8%、白人の15・9%、アジア系の12・8%が、それぞれ肥満に該当したという。「この年齢までに人種間でこれほど大きな差が出るとは驚きだ」と、アンダーソン氏は語る。
米国では子どもの肥満をめぐり、学童の運動不足や、学校の自動販売機などで簡単に手に入る甘い清涼飲料、菓子などが原因として指摘されてきた。だが今回の研究では、肥満の問題は子どもたちが学齢に達する前から始まっていることが明らかになった。
スタンフォード大医学部で肥満問題の研究を率いるトム・ロビンソン博士は、「4歳という早い時期に肥満が始まっているのは憂慮すべき事態。小児糖尿病や心臓病、体重を支えきれないことによる筋骨格疾患につながる危険性が高い。また、子ども時代の体重が重いほど、大人になって肥満が続く確率も高くなる」と警告。さらに「人種ごとの生物学的な要因ももちろん考えられるが、肥満の大きな原因は生活様式などの環境にあることが分かっている」と話す。
ハーバード医大小児科のマイケル・リッチ准教授も「肥満には文化、社会的背景がある。たとえば、スラムに暮らす子どもたちは外が危険なので家の中で過ごすことが多く、近所で生鮮食品が手に入らないため、家族の食事も不健康になりがちだ」と指摘。そのうえで、幼いうちに家庭での生活や食事を見直す必要があると話している。