週刊争論

[647] 北朝鮮”ミサイル”問題への過熱報道のなかで

投稿者
WEB多事争論編集委員
投稿日
04/04 21:24

「迫る危機」「緊迫する各地」「ミサイルへの備えは十分なのか?」
ここ数日、北朝鮮が「人工衛星打ち上げ」とするミサイル問題で、
メディアが叫び続けている。

その中で、今日の東京新聞朝刊の記事は唯一納得させられるものだった。
タイトルは、「ミサイル問題 日本騒ぎすぎ?」「脅威あおる政府対応」
「北弱体化の裏返し」「選挙意識 人気取り?」

記事では、北朝鮮の内部情報誌「リムジンガン」の編集人、
石丸次郎氏へのインタビューを紹介していた。
石丸氏は、北朝鮮の状況をこう説明する。
「末端兵士には十分な食糧も支給できないような軍の態勢で、
間違えば戦争につながるような作戦行動を取れるはずがない。
もっと冷静に現状を分析すべきだ」
そして、「それにしても悪乗りしすぎではないか」と、
日本政府の対応と過熱報道に疑問を呈す。

まさに。「迫る危機!」と叫びながら、
政府もメディアも、おそらく本気でそうは思っていない。
本当の目的は何なのか。
そしてこの「悪乗り」の後、
この国に何が残るのかに思いをはせる。

皆さんはどう思いますか?

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[649] Re:北朝鮮”ミサイル”問題への過熱報道のなかで

投稿者
伊賀 敏
投稿日
04/04 22:23

私も当初からこの報道には否定的な意見を書いてきましたが、皆さんかなりの恐怖感を抱いておられるようで、いろんなメディアを見ていると、どうもおかしいと気づきました。 


例えば、青山さんは燃料が猛毒のヒドラジンだと言われてましたが、今は灯油に似た成分のもので、それほど毒性はないとか、空中でばらまかれると大変なことになると言われてましたが、宇宙から地上にまで落下することは考えられないとか。
真実を冷静に報道するメディアが少ないのにはがっかりしました。 (いつもの事ですけどね)


弾頭なんてものもなくて、腐ったキムチでも入ってると大問題だなとか、まるでコントの台本みたいなストーリーを考えておりました。
マスコミの程度の低さばかりが目に付いた結果になってしまいそうです。

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[650] Re:北朝鮮”ミサイル”問題への過熱報道のなかで

投稿者
αβ
投稿日
04/05 00:22

こういう報道が続くことで一番影響を受けるのは誰なのでしょうか?

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[671] Re:北朝鮮”ミサイル”問題への過熱報道のなかで

投稿者
磯永征司 E-MAIL
投稿日
04/07 05:50

 非常に怖い。「攻撃」ではない事前通告され、飛ぶ方向とも通知されている単なる「人工衛星打ち上げ(または、ミサイル実験)」それも「失敗」したら落ちてくるかもしれないという想定で、これだけの大掛かりな迎撃大勢、事態態勢、報道大勢。
 もし、ミサイル1発が日本を狙っているという「想定」を情報操作でやったら、どうなるのだろう。「ヒステリ-症候群のパニック、恐怖と理性喪失の判断停止、そして、防御本能の自動作動」。
 「先制攻撃で叩き潰せ」と一気にいくこと必定。選択肢はいくらでも冷静に考えられるが、日本のメンタリチーは、一気に武力行使、戦争に持っていかれそうだ。何の反省も教訓も無いであろうことを予想させる。
 このとき、誰がどう止めるか真剣に考えておかなければ、我々の危機対応能力は無いことになる。どちらも今のところ、評論化が多いのではないか。命を張って、そこまで行かなくっても、職をとしてやれる人材が何人いるかではなかろうか。

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