週刊争論

No.786に関するツリー

[786] 過去最大の超大型補正予算15兆円

投稿者
WEB多事争論編集委員
投稿日
04/11 15:22

 政府・与党は4月8日、過去最大の15兆円の超大型補正予算案を提示し、10日に正式決定しました。過去最大だった98年度3次補正の約2倍の大盤振る舞いです。
 その中身ですが、「住宅取得の際の『贈与税』の減税」、公明党が求めていた「子どもと家族応援手当(2009年度限り)」「エコカーや省エネ家電への買い替え補助」「医師不足対策」「職業訓練中の失業者へ生活費支援」など幅広い分野にわたっていますです。
 この新経済対策、総選挙を意識した感が否めません。国債の追加発行も過去最大規模になりそうで、財政規律は崩壊寸前です。
幅広な中身も逆にいうと何でもかんでも考えられる対策をすべてかき集めた感じです。財政・金融・経済財政の三つの大臣を兼務する“財政再建派”だったはずの与謝野さんは、自説を曲げてこの経済対策の策定に踏み切りました。
 麻生首相は、きのう記者会見し今回の対策を国民に語りかけましたが、景気刺激型の大盤振る舞いは、子や孫の世代へのツケをまわすだけだとの批判も出ています。今回の政府の対策について皆さんどう思われますか? 
 

あなたの意見はこちらから

[791] Re:過去最大の超大型補正予算15兆円

投稿者
higeman
投稿日
04/11 18:06

ヤケクソになってるのでしょうか?

場当たり的な大盤振る舞い、太っ腹ですね。
「自分の金じゃねぇし、選挙も近いし、民主党がぽしゃってる時に気前のいいことやるべ」
みたいな会話が聞こえてきそうですね。
 
ただでさえ国民一人当たりの借金が654万8112円にもなるというのに、この国債の追加発行どうなんでしょう。私たちが1票を投じた政治家たちが決めたことだから仕方がないとあきらめますか?

『子や孫の世代へのツケをまわすだけだとの批判も出ています。』

当然です。出て当然です。生まれたとたん膨大な借金をもってこの世をスタートさせる子供たち、大人としてどうでしょうか?しかも、その借金の一部か大半かはわかりませんが、ある一定の人たちの間でグルグル回っているとしたら(結果的になんでしょうけどね、おそらく)。
大盤振る舞いをするのは結構です。でも、それは「やっぱあの先生はえらいべ」というような金ではなく、我々国民の血税です。そのことは、我々は認識しないといけないでしょうね。ちゃんと運用して孫子の代に今よりいい世の中になるためにつかってもらいたいもんです。今回の大盤振る舞いがそうなるのでしょうか?

「ご利用は計画的に」
とCMでも言ってますよね。政治家、官僚、経団連のおえら方、粋な旦那衆になってもらいたいもんです。孫子の代にあなたたちが悪人と言われてなければいいですね。
そのためにも、我々の1票は重い。

あなたの意見はこちらから

[792] Re[2]:過去最大の超大型補正予算15兆円

投稿者
みはる
投稿日
04/11 18:11

っていうか、これをやるなら先に選挙で国民に信を問うべきではないでしょうか?

あなたの意見はこちらから

[799] Re[2]:過去最大の超大型補正予算15兆円

投稿者
H.T
投稿日
04/11 21:54

私も同感です。最近の、定額給付金や高速道路1000円乗り放題も経済を意識してというよりも、選挙を意識したばらまきとしか思えません。もっと他に生きる使い道があったはず。「ご利用は計画的に」まさに、そうですよね。
こんなに自分の国のこれからの経済について不安に感じた時代はありません。格差も広がる一方ですし。心配です。

あなたの意見はこちらから

[806] 超大型補正予算15兆円~米田記者のタレント

投稿者
WEB多事争論編集委員 吉岡弘行
投稿日
04/12 10:16

 企画記事「特派員・記者からの多事争論」にTBS政治部の米田記者が『アリマキ総理』なる文章を掲載しました。題名からどんな多事争論になるのかと興味津々で読み進めたところ、『アリマキ総理』の謎が解けました。
 北朝鮮“有事”から経済“有事”に論を進め、アリマキの習性で締めるとは・・そんな見方があたのかとひざを打った次第。このサイトでこれまででピカイチの論じゃないでしょうか。
 米田記者は私の4年下の後輩で、20世紀をまたいで『筑紫哲也ニュース23』で同じ釜のメシを食った仲間です。TVメディアの特性を熟知した個性的なジャーナリストです。
 筑紫さんの著書『ニュースキャスター』(集英社新書・2002年刊)の最終章に彼の仕事ぶりについて触れた箇所があります。
「世代責任から逃れられない」と題した文章はアフガニスタン国境に近いパキスタンの街、ペシャワールで会った少年との思い出話から世代責任に論を広げたものです。筑紫さんは「人と会い続ける仕事をしているなかで、この何ヶ月の間でいちばん心に残っていること」として、日干しレンガを作っている少年に「一番の夢?」と問いかけ、少年が「学校に行きたい」と即答したことをあげています。
そして自身の戦争体験を通じて、自省し「結果責任から逃れられる大人などこの世には1人もいない」と締めくくっています。
 この取材は9・11後に「幸福論/戦争論」の特集で放送したと記憶していますが、筑紫さんと同行して取材全ての段取りをしたディレクターが彼でした。
 また筑紫さんは「私たちの番組に端を発したことのなかで、最も波紋を拡げたのは1997年8月15日に1人の少年が『何で人を殺しちゃいけないんですか』と発した一言だ」と書いています。ゲストの柳美里さんはこの発言の衝撃に触発されて『ゴールドラッシュ』という小説を書きました。
 番組作りの中心にいた米田記者は、その柳さんの私生活にカメラをいれ、稀有なドキュメントを製作しました。「できあがった作品はおよそ『私』を描いたなかでの“極限系”だと評価している」と筑紫さんは手放しの賛辞をおくっています。
 私は彼とは10年前のディレクター時代に、作家の村上龍さんと筑紫さんの対論をネットで流し、議論の合間に投稿される意見に双方向で答えていくという当時としては斬新な企画も一緒にやりました。『シリーズ17歳』という連作の一本でした。
 会議や居酒屋などで時には激しい議論も戦わせましたが、その論はなんとも愉しいものでした。
 現在は政治部の官邸担当で日夜、政権をウォッチしています。彼の批評眼には真の意味のタレントを感じます。
米田記者の多事争論に今後も期待したいと切に願っています。  

あなたの意見はこちらから

[813] Re:過去最大の超大型補正予算15兆円

投稿者
higeman
投稿日
04/12 11:12

この事を考えれば考えるほど怖くなるし、どうしようもない憤りを覚えます。

今朝の各局の報道番組でもこの事は取り上げられていましたが、やはり相当な問題を孕んでいると思います。

これで景気対策が失敗したら最悪ですね。
3年後おそらく、間違いなく消費税を含め増税になるでしょう。

別に民主党支援者ではありませんが、なぜ「特別会計」や税制度の変革をまず行わないのか?そこをやったうえで、増税ならまだわかります。しかし、根本的に無理を生じている現在の税制度のままで、このような今回の補正予算と3年後の増税はやはり納得できません。

あなたの意見はこちらから

週刊争論

最後の多事争論

筑紫哲也の軌跡

追悼メッセージ集

日本記者クラブ賞授賞お祝い

Powerd by レッツPHP!