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WBC、米国敗退で思わぬ効果 野球の国際化鮮明に

2006年03月20日10時39分

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中南米系、アジア系の観客を中心に盛り上がった準決勝の観客席=AP

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 誤審騒動。思わぬ米国の敗退。そして、どんでん返しで復活した日本は18日(日本時間19日)、「世界一」への挑戦権を手にした。大きな国際大会のなかった野球で新たに始まった国・地域別対抗戦(WBC)。様々な問題を抱えながらも投じられた第一球となった大会は、野球発祥の地でホスト国の米国が敗退したことで、「野球の国際化」という開催意義が、逆にくっきり浮かび上がってきた。

 「ニッポン! ニッポン!」「テーハンミングッ(大韓民国)!」

 18日、当地での日韓戦の観客は4万2639人。アジア系の人々の姿が多い中、ロサンゼルス在住の小学校教諭ジョエル・ギャラさん(33)は夫婦で観戦した。順当なら米国戦のはずだった。「野球好きだから、どんなカードでもと切符を買ったが、日韓とも素晴らしい。期待以上の試合」

 米国不在の準決勝2試合は、ともに4万1000人以上を集めた。同州アナハイムの2次リーグ1組6試合の観客は韓国―メキシコ戦が最多で4万2979人。日本―韓国戦の3万9679人が続き、米国絡みの試合をしのいだ。野球のレベルでも、米国のバック・マルティネス監督が「我々が世界に野球を教えてきたが、今は日本や韓国から学ぶべきことが多い」。挑戦者が評価を高めた。

 一方、米国内の関心は高くなかった。「マーチ・マッドネス」(3月の狂乱)と呼ばれる大学バスケットがスポーツニュースの中心の時期。スポーツ専門ケーブル局ESPNの中継は39試合中、16試合にとどまった。

 米国が8日にカナダに敗れ、全米各紙が初めて大きく報道。12日の日本―米国戦で日本の得点を米国人審判が取り消すと、批判的な報道が続き、ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は「カリフォルニアの謀略」。瞬間的に温度は上がったが、そこまでだった。

 ただ、「野球と大リーグの国際的PR」という大会開催の効果は上がった。大会はラジオ、テレビで205カ国に届けられ、インターネット中継も。主催の大リーグにとり、各国出身大リーガーが活躍すれば、海外マーケットが広がる側面がある。大会中、ヨーロッパのテレビ局NASNと向こう5年間の大リーグ中継契約を結んだ。

 大リーグのバド・セリグ・コミッショナーは、国内の反応についても「中継数が少ないという苦情があるそうだ。数週間前には、そんなことを誰かに言ったら、笑われていただろう」と、変化を強調した。

●ドタバタ発車のつけ 審判や日程課題

 この日の日韓戦で二塁塁審を務めたのはボブ・デビッドソン氏。日本―米国戦の誤審騒動後、米国―メキシコ戦で、ポール直撃の本塁打とすべき打球を二塁打と判定。それでも、準決勝第1試合で球審も務めた。

 今大会の審判の大半が、米マイナーリーグ所属。大リーグ審判の組合と条件面で折り合えなかった。「技術が低い」「米国寄り」との批判が起き、「参加国・地域から審判を均等に出し、球審は当該国以外が務めるべきだ」との日本などの主張が、クローズアップされた。

 課題は審判に限らない。選手の調整が十分でない春先、プレーの質に限界があった。日本は7月か11月開催を主張したが、7月はオールスター戦があり、11月は全米プロアメリカンフットボール開幕後でテレビ中継が困難と、却下された。

 試合の延長回数は開幕直前に決まり、リーグ戦で勝敗が並んだ場合の順位の決め方があいまいで、わかりにくかった。収益分配率は、大リーグと同選手会が計35%で日本は7%。「大リーグの錬金術」との批判を積み残しての発車だった。

 次回を09年、以後は4年ごとの開催をめざしているが、次回を含め、大会終了後の話になる。日本の長谷川一雄コミッショナー事務局長は「(問題はあっても)参加した上で意見を言おうと考えてきた。反省をどう生かすかが大切」。

 一方、セリグ氏は言う。「我々は世界への野球普及のために何もしなかったと批判され、今度はこの大会を批判される。今は理解されなくても、後世、意義をわかってもらえると思う」


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