国道220号線の改良事業の一時凍結問題で、県南地区の代表らが、11日、国土交通省に対し、事業の継続を要望しました。この問題は、費用に対して効果が見込めないとして、国土交通省が、宮崎市と日南市を結ぶ国道220号線の改良事業などを一時凍結すると発表したものです。11日は、国土交通省の金子恭之副大臣が、地域の道路事情を知るため、都城市を訪れ、県南地区の行政や議員の代表が、金子副大臣に対し、事業の継続を要望しました。日南市の阪本勝久職務執行者は、「国道220号線は、産業振興や緊急輸送の生命線だ。一時凍結を解除して欲しい」と訴えました。これに対し、金子副大臣は、「事業評価には、地域の実情が数値で表せていない部分もある。声を大にして訴えてほしい」と答えました。また、都城商工会議所などからも、東九州自動車道や都城志布志道路の早期整備が要望されました。
JR九州の運転士が、11日、酒を飲んで運転できない状態で出勤し、会社側が、急きょ、この運転士が運転するはずだった日豊線の乗務区間を、別の運転士に交替して運行させていたことが分かりました。酒気帯びで出勤したのは、JR九州の宮崎運輸センターに所属する48歳の男性運転士です。JR九州宮崎総合鉄道事業部によりますと、この運転士は、11日午後0時50分ごろ、出勤時に義務付けられているアルコール検知をした際、道路交通法と同じ数値基準で設けられている社内規定で、基準値を超えたアルコールが検知されたということです。このため、JR九州では、この運転士が、酒気帯びの運転できない状態にあるとして、11日から12日にかけて、この運転士が乗務する予定だった、延岡から西都城にかけての8区間を、別の運転士に交替して運転させる措置をとりました。酒気帯びで出勤した運転士は、「前の日、午後11時半ごろまで、焼酎を3合ほど飲んだ」と話しているということです。JR九州では、事情を詳しく確認するとともに、今後、この運転士の処分を検討することにしています。
県南地区の総合性専門高校、「県立日南振徳高校」が、11日、開校し、第一期生の学校生活が始まりました。日南振徳高校は、日南農林と日南工業、そして、日南振徳商業の3つの専門高校を統合した学校で、日南市南郷町で行われた開校式には、東国原知事や学校関係者らが出席して、新たな高校の誕生を祝いました。続いて、入学式に移り、新入生、237人の名前が、一人ひとり読み上げられました。この後、新入学生を代表して、大毛里咲さんが、「第1期生であるという自覚をもち、3校の先輩方が築いてきた歴史にさらなる輝きを持たせ、高校3年間を完全燃焼します」と宣誓しました。会場では、日南海岸の波をイメージした校章や校歌も披露されました。新入生たちは、「毎日の勉強を頑張って資格をたくさん取得して部活動でも一日一日の練習をしっかり頑張りたいです」また、「特技を生かせるように色々専門的なことを学んで、勉強に集中していきたいです」などと話し、希望に胸を膨らませていました。日南振徳高校は、日南市の日南工業高校の敷地内に設けられ、生徒たちは、農業や商工業、福祉など、6つの専門学科で学びます。
週末の11日、県内は、おおむね晴れの天気となり、宮崎市のフローランテ宮崎は、花を楽しむ人でにぎわいました。フローランテ宮崎は、みやざきフラワーフェスタの会場の一つとなっていて、チューリップや、今の時期では珍しいアジサイなど、約160種13万株の花が、見ごろとなっています。会場は、花をカメラにおさめる人や、親子遠足で訪れた入場客でにぎわいました。(入場客は)「アジサイとか、色んな花があるので、花の写真を楽しみたいと思います。」「チューリップは、全部、良い匂いだった。」フローランテ宮崎では、12日、ガーデニング教室も開かれ、受講者には、マーガレットの苗がプレゼントされます。
税金への理解を深めるきっかけにしてもらおうと、宮崎市の中心市街地で、11日、チャリティバザーが、開かれました。チャリティバザーを開いたのは、宮崎地区納税貯蓄組合で、宮崎市周辺の企業経営者らが、日ごろ、納税意識の普及などにつとめています。会場となった宮崎市の宮崎山形屋、四季ふれあいモールでは、組合員たちが、そろいのハッピを着て、持ち寄った日用雑貨や食料品などを格安で販売しました。会場では、多くの市民が、お目当ての品を、次々に、買い求めていました。バザーの収益金は、納税意識を高めるための活動資金などに充てられるほか、一部は、日本赤十字社に寄付されて、災害被災者の支援などにも活用されます。
「日赤秘蔵名品展」が、11日から、県立美術館で始まりました。この展示会は、日本赤十字社宮崎県支部の設立120周年を記念したもので、会場の県立美術館には、日本を代表する洋画家、小磯良平や、宮崎では初公開となるピカソの作品など、60点近くが展示されています。中には、戦時中の日赤ナースの姿を描いた東郷青児の「ナース像」も展示されています。また、会場の一画では、日赤県支部120年の歩みを紹介するパネル展も、開かれていて、県民に、赤十字の活動への理解と協力が呼びかけられています。この「日赤秘蔵名品展」、宮崎市の県立美術館で、4月26日まで開かれています。