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山林火災 舞う火の粉 住民不安

山元町、避難勧告続く

消火活動をする自衛隊の輸送用ヘリ(11日正午頃、角田市で)=池谷美帆撮影

 角田市島田の住宅火災が延焼して発生した山林火災は、約80ヘクタールを焼きほぼ小康状態となったが、火災が最も近い民家まで約1キロ・メートルに迫った山元町の真庭、久保間地区には11日夜も30世帯101人に出された避難勧告は継続。昼間は尾根づたいに白い煙をもうもうと上げた山は、暗闇につつまれると、所々に赤い炎が見え、住民らは不安な夜を過ごした。

 角田署の発表では、10日午後5時頃、角田市島田で、家人が燃やしていた枯れ草の火が、住宅などに移って3棟を全焼、さらに裏山に燃え広がった。火は風にあおられ東側へと拡大、同町は10日夜から、火が向かっている地区に避難勧告を出し警戒を呼びかけた。

 角田市と山元町は、火災災害本部、現地対策本部を設置。11日早朝から始まった消火活動は、上空から自衛隊や県、仙台市などのヘリが水をピストン輸送して散布、地上では約800人体制で、水の入ったタンクを背負って山に入り消火と延焼防止の作業を行った。

 同町真庭、無職女性(70)は、「朝起きると、庭に火の粉が付いた葉が大量に落ちていた」とふるえた声で話した。山は約60年前に植林されたスギ林で地元住民が共同で所有しているという。同町真庭、林業冨田俊一さん(50)は「せっかく大切にしてきたのに残念。いつまで燃え続けるのか」と、飛び交うヘリを見上げていた。

 延焼はほぼ抑えられているが、所々では激しく燃えている個所もある。火の粉が飛んでくるので避難するよう言われ、11日夜に避難所になっている町老人憩いの家に避難した阿部けいこさん(70)は「今晩は眠れそうにない。早く火がおさまってほしい」と不安そうに話した。阿部孝意さん(62)は「昨日は娘の家に避難したが、心配で4時間しか眠れなかった。早く火が消えてほしい」と話していた。

 消火活動は11日、日没で中止され、12日早朝から再開する。

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 県内では11日も各地で野火や焼いた枯れ草が発生した。

2009年4月12日  読売新聞)
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