宮城県角田市で10日夕、農家が全焼し近くの山林に燃え広がった。県消防課によると、陸上自衛隊などのヘリコプター16機を含む約850人態勢で消火にあたっているが、11日夜までに同市と東隣の山元町の山林約80ヘクタールが焼けた。両市町は災害対策本部を設置。火は一時、民家から約500メートルまで近づき、同町は30世帯101人に避難勧告を出した。けが人はいない。12日早朝から消火活動を再開する。
県警角田署によると、10日午後5時ごろ、同市島田の農業、目黒功さん(85)方から出火、木造の母屋など計5棟が全焼し、山に燃え移った。目黒さんの長男(53)は同署に「たき火が家に燃え移った」と話しているという。
仙台管区気象台は5日から県内全域に乾燥注意報を出していた。【比嘉洋、豊田英夫】
毎日新聞 2009年4月11日 10時51分(最終更新 4月11日 20時28分)