大阪府の橋下徹知事(39)の「ファン」と名乗る大阪市の80歳代女性が3月中旬、ふるさと納税制度を利用して、府に1億円を寄付していたことが10日、分かった。
府地域福祉課によると、3月17日朝に「福祉に使ってほしい」と電話があり、2時間半後にこの女性が家族2人と現金1億円を詰めたリュックサック2個を持参。橋下知事は知事室で女性と面会した。握手した女性は「財政難で困っていると聞いた。知事のファンなんです」と話し、知事も女性との2ショット、家族も含めた集合写真に応じた。女性はベレー帽に色つきメガネをかけ、紫のセーターを着た「おしゃれな方」(府職員)という。
この日、橋下知事は「『顔だけ見たらそれでエエねん。私もそんなヒマちゃうねん』とパッと出て行かれました。気っぷのいいお母さん」とえびす顔。女性は入院中だが、外泊許可が出ていた3月17日しか時間がとれなかったという。府によると、女性の意向で氏名などは公表しない。
財政再建に取り組む知事は寄付を呼びかけており、お笑いコンビ「爆笑問題」らが計1000万円寄付したが、1億円の寄付は初めて。同制度を利用した寄付で、2008年度に約1億5700万円を集めているが、女性の寄付額が6割を超えている。
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