2009年4月11日23時18分
【パタヤ(タイ中部)=牧野愛博】韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は11日にパタヤで開かれた日韓首脳会談で「歴史認識問題などで両国関係が困難になることがある。誤解を招くことがないよう、慎重に対処してほしい」と述べた。「新しい歴史教科書をつくる会」が主導した自由社の中学歴史教科書が検定に合格したことを念頭に、日本側の善処を求めたものだ。
韓国外交通商省はすでに、検定の根本的な修正を求める報道官声明を発表している。李大統領は修正要求には直接触れなかったが、首脳会談で取り上げることで韓国内の世論に配慮した。