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ISS内でトイレをめぐる冷戦?米露の宇宙飛行士ら、報道を否定

  • 2009年04月11日 17:34 発信地:モスクワ/ロシア
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ドッキングを解除した米スペースシャトル「ディスカバリー(Discovery)」から見た国際宇宙ステーション(International Space Station、ISS、2009年3月25日撮影)。(c)AFP/NASA VIDEO

【4月11日 AFP】国際宇宙ステーション(International Space StationISS)に長期滞在する米国人クルーとロシア人クルーの間で、トイレや食料などの共同使用を禁じる新ルールができたとの情報について、8日にISSから帰還した米露の宇宙飛行士が10日、帰還後初の記者会見で否定し、クルーたちは「人類史上最高の良好な関係」にあると述べた。

 この問題は、3月末にISSに到着し長期滞在しているロシアのゲナディ・パダルカ(Gennady Padalka)飛行士が出発前、ロシアのノーバヤ・ガゼータ(Novaya Gazeta)紙のインタビューで、ISSでは米露間で所有物の共同使用を禁じる新たなルールが設けられ、クルー間に摩擦が起きていると語ったもの。

 パダルカ飛行士の出発後に報じられたこのインタビューによると、ISSで米露は別々のトイレを所有し、米国側がISSに設置したエクササイズ・マシーンをロシア人クルーに使わせないよう指示されており、パダルカ飛行士は「地上の政治家や官僚が介入してわれわれの任務をじゃましたりしないよう望む」と述べたという。ノーバヤ・ガゼータ紙はこうした状況を「宇宙離婚」と書き立てていた。

 これについて、このほど帰還した米国のマイケル・フィンク(Michael Fincke)飛行士は、ロシア・モスクワ(Moscow)で開いた記者会見で、「われわれ(ISSクルー)は、人類史上で最高のパートナーシップを結んでいる。いろいろなものをシェアしているし、米国人クルーがロシア人クルーに対して自分たちのトイレを使わせないなどと言ったことも、一度もない」と反論。

 ロシアのユーリ・ロンチャコフ(Yuri Lonchakov)飛行士も、ISS内では米露のクルーがそれぞれの専有スペースに閉じこもって過ごしているとの情報を否定し、ISSクルーらは全員が「宇宙的パートナーシップ」で結ばれていると述べた。(c)AFP

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