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民主、「取り調べ可視化法案」参院に再提出

2009年4月3日11時13分

 民主、社民両党は3日、捜査段階の取り調べの全過程を録音・録画する「全面可視化」のための刑事訴訟法改正案(取り調べ可視化法案)を参院に提出した。5月の裁判員制度開始を控え、日弁連も捜査の検証のため全面可視化が必要と主張しており、審議に注目が集まりそうだ。

 07年に被告全員の無罪が確定した鹿児島県議選の選挙違反事件などで、捜査上の問題が指摘されたことを受け、改正をめざすことにした。昨年の通常国会では民主党提出の同じ法案が、野党が多数を占める参院を通過したが、捜査への支障を懸念する与党が「一部可視化」で足りるとして反対の立場を取り、衆院で廃案となった。

 民主党の直嶋正行政調会長は法案提出後の記者会見で、「国民参加の形で裁判をする裁判員制度がスタートする前に成立させたい。与党にも必要だという人もおり、理解を深めたい」と述べ、早期に参院を通過させる考えを示した。

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