2009年4月11日 13時10分更新
かつてホタルが見られる名所として知られた岡山県倉敷市の酒津地区を昔の姿に戻そうと、地元の子どもたちがゲンジボタルの幼虫を放流しました。
倉敷市の酒津地区の倉敷川周辺では30年ほど前までは夏になると多くのホタルが舞う姿が見られましたが、水質の悪化などからいまではほとんど見られなっていて、地元の住民で作るグループがホタルを取り戻す活動に取り組んでいます。
11日は、倉敷川をせき止めてできた池に地元の小学生などおよそ20人が集まってボートに乗り込み、放流する場所まで移動しました。
子どもたちはゲンジボタルの幼虫が入ったプラスチックの容器をゆっくり水面に近づけ、無事に成虫に育ってくれることを願いながら地元の人たちが育てた幼虫あわせて4000匹あまりを放流しました。
グループでは去年の秋にも1500匹の幼虫を放流していて順調に育てば5月末から6月の初めごろにかけて成虫になり、夜空で光を放つようになるということです。参加した子どもの1人は「初めてだったので楽しかったです。早く大きくなってホタルが光るのを見てみたいです」と話していました。