2009年4月11日 13時10分更新
9日夕方、岡山県倉敷市の染色工場の敷地内で、小学生2人がサッカーをしていたところ、劇物の水酸化ナトリウムの入った貯蔵タンクにボールがぶつかり、漏れ出した液体で2人とも軽いやけどしました。
9日午後4時20分ごろ、岡山県倉敷市児島赤崎の染色工場「晃立」で、小学生2人が工場の敷地内でサッカーをしていたところ、ボールが貯蔵タンクにぶつかりました。
この衝撃でタンクの一部が壊れて、中に入っていた液体状の劇物の「水酸化ナトリウム」がおよそ100リットル漏れ出し、その一部が2人にかかって腹などに軽いやけどをしました。
倉敷市保健所によりますと、この貯蔵タンクは現在、使用を停止していますが、劇物の流出を防ぐ防止策が講じられていなかったうえ、劇物が入っていることを示す表示もなかったということです。
このため保健所は、工場に対し、毒物及び劇物取締法に基づき口頭で厳重注意するとともに、タンクに残っている劇物を廃棄処理するなど、劇物の管理を徹底するよう指示しました。
保健所は、タンクの壊れた原因や管理状況などについてさらに詳しく調べています。