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韓国プロ2軍に大苦戦!投手炎上、原巨人CSまさか…

相手は年俸100分の1

 原巨人は20日、宮崎で行った韓国プロ野球・斗山ベアーズとの練習試合で8−7と辛勝。ベアーズはプロとはいえ、1軍は韓国でプレーオフを戦っている真っ最中。巨人と対戦したのは2軍だった。このまさかの大苦戦、22日から落合中日を東京ドームに迎えるクライマックスシリーズ(CS)第2ステージは大丈夫なのか。

 巨人はこの日、先発バーンサイド、救援に出た林、藤田が炎上し、7回表終了時点で1−7と大量リードを許す展開。1点差に詰め寄って迎えた9回、相手の拙守もあって無死二、三塁とすると、寺内が中前同点適時打。続く大道がライトの頭上を越えるサヨナラ打を放ち、辛うじて敗戦の屈辱だけは免れた。

 原監督は「きょう投げたピッチャー? …わかるでしょ」と怒りを隠そうともせず、バーンサイド、林、藤田の降格を示唆した。

 それも無理はない。巨人はスタメン野手9人(DH制)の推定年俸総額22億1150万円。1人平均2億4500万円あまりという超豪華ベストメンバー。対するベアーズの年俸は、1人あたり約250万円と、ゼロが2ケタも違うのだ。

 マネジャーとして斗山に帯同している小嶋宗八さんが「きょう出場した選手たちは、ほとんどが年俸250万円から280万円程度。先発して巨人打線を5回1失点に抑えたノ・ギョンウン(盧景銀)は年俸370万円の24歳で、毎年期待されながら1軍に定着し切れていない投手です」と説明するのだから、びっくりさせられる。

 ネット裏では「北京五輪で星野ジャパンが19歳のキム・グァンヒョン(金廣鉉)に2度も抑えられて連敗したくらいだから、今さら韓国にどんな負け方をしても驚くことはない」と自虐的なジョークも漏れたが、笑ってはいられない。

 CSを目前に実戦感覚を取り戻すため、宮崎にわずか48時間だけ滞在し、ソフトバンク2軍、斗山2軍と計2試合をこなす強行スケジュールを組んだ成果はあったのだろうか。

 伊原ヘッドコーチは「2軍だろうと何だろうと、選手は自分たちと違うユニホームを見れば気持ちが引き締まる。2軍相手に苦戦? 野球は投手さえ良ければ、こういう事も起こり得る。むしろCSへ向けて良い予行練習になったよ。あの先発投手は、中日の吉見に似たタイプだったな」と、CSで対戦する中日の主戦投手になぞらえてみせた。

 とはいえ、ジェットコースターのような48時間合宿に意味があったかどうかは、宿敵中日を破って日本シリーズ進出を果たせるかどうかで判断される。年俸100分の1の相手にあわや屈辱の敗退を喫するところだったこの試合。巨人にとっていい薬となればいいが…。

 【斗山ベアーズ】1982年、韓国プロ野球発足と同時に「OBベアーズ」として誕生し、同年初代王者に。99年、OBビールが斗山グループから離脱したのに伴い名称変更した。本拠地はソウル。韓国シリーズ制覇3回。かつてタイロン・ウッズ(現中日)が5年間在籍して本塁打王、打点王のタイトルを獲得するなど活躍し「黒熊」の異名を取ったことも。韓国プロ野球は現在8球団1リーグ制。プレーオフではまずシーズン3位と4位が対戦し、勝者が2位に挑む。その勝者が1位と韓国シリーズを行う。斗山は今シーズン2位で、プレーオフでサムソン(4位)と対戦中で2勝2敗(20日現在)。監督は、北京五輪韓国代表監督を務めたキム・ギョンムン(金卿文)。マスコットは熊。

ZAKZAK 2008/10/21

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