静岡放送局

2009年4月11日 10時40分更新

こども病院 高度診療休止へ

静岡市葵区にある県立こども病院は赤ちゃんを対象にした集中治療室の医師不足が生じるとして超未熟児の治療など高度な診療について新たな患者の受け入れを来週から当面休止することになりました。県立こども病院には「新生児集中治療室」が設けられ体重が1000グラムを下回る超未熟児や重病の赤ちゃんなどほかの病院や診療所では診ることのできない高度な治療を行っています。
病院によりますと、この新生児集中治療室を担当している科にこれまでいた7人の医師が退職や異動などで今月半ばまでに2人に減る見通しになったということです。病院は退職の理由について医師は診療方針の違いや労働環境の厳しさをあげているということです。県立こども病院では医師が不足し診療体制を確保できないとして、新たな患者の受け入れを当面休止することになりました。
県立こども病院の吉田隆實院長は「地域の周産期医療を支えるべきこども病院が大変な御迷惑をかけ何とおわびしていいかわからない。6月をめどに受け入れを再開できるよう努力する」と話しています。