世紀のご結婚から満50年。天皇・皇后両陛下は10日、金婚式を迎えられました。皇居では祝賀行事が行われています。
午後2時、皇居・豊明殿に入られた両陛下。お二人の前にずらりと居並ぶのは、今年、結婚50年を迎える夫婦およそ100組です。同じ金婚式を迎えるおよそ100組の夫婦と共に祝おうと両陛下が自ら提案し、招いたものです。
「感無量。本当にすばらしいプレゼントを頂きまして」(両陛下と同じ日に結婚した夫婦)
祝賀ムード一色となった皇居。午前中には皇太子ご夫妻ら皇族方、そして麻生総理ら閣僚が訪れ、両陛下にお祝いの挨拶をしました。夕方には愛子さまら4人の孫たちがお祝いに訪れます。
しかし、事前に行われた会見で陛下は、きょうという日を迎えるにあたり、複雑な胸の内を明かしました。
「国民生活に大きく影響を与えている厳しい経済情勢のさなかのことであり、祝っていただくことを心苦しくも感じています」(天皇陛下)
日本の高度経済成長と共に歩んできたお二人。陛下は、皇后さまへのプロポーズした時のエピソードも披露しました。
「当時、何回も電話で話し合いをし、ようやく承諾をしてくれたことを覚えています」(天皇陛下)
皇后さまは「今日こうして陛下のおそばで金婚の日を迎えられることを本当に夢のように思います」と語ります。
「結婚50年を本当に感謝の気持ちで迎えます。私ども二人を50年間にわたって支えてくれた人々に深く感謝の意を表します」(天皇陛下)
(10日17:13)