ニュース「俺の面白さはこんなもんじゃない!」――田代まさし氏、降臨 出所後の生活を語る (4/5)2009年04月10日 14時09分 更新
「午後9時半就寝が慣れなくて」――刑務所の生活――刑務所での生活を教えて下さい。 午前6時半に起きて、午後9時半に寝るという毎日でした。 ――寝るのが早いですね。 もともと夜型人間だったので、辛かったです。毎日睡眠薬を飲んで寝ていました。 ――出所するまでずっと睡眠薬を飲んでいたのですか!? そうです。量は徐々に減らしていきましたが、午後9時半就寝は最後まで慣れなかったですね。 夜は見回りが1時間ごとにくるので、その足音が気になって寝られませんでした。 ――そんなにうるさい足音なんですか。 北朝鮮の兵士のような歩き方で、耳障りでしたね。 ――ほかに辛かったことはありますか。 刑務作業です。工場で、紙を折ったり、ひもを結ぶといった単純作業が1日8時間続くんです。 体を動かす仕事をする工場もありますが、俺は刑務所側の配慮で、高齢者や体の不自由な人、有名人などが働く工場に配属されていました。 逮捕されなければ「死んでいたかも」――覚せい剤所持が発覚して刑務所に入ったわけですが、出所後に覚せい剤を使いたいと思ったことはありますか。 薬の禁断症状も一切ないし、出所してからやりたいと思ったことはないです。 ――覚せい剤に手を出したきっかけは。 盗撮事件以降、家族とうまくいかず、「一緒に住みたい」と言っても断られ、「どうにでもなってしまえ」とヤケになってしまいました。家族が俺の生きがいだったんです。 あの頃は「死んでもいいや」と思っていたので、もし捕まっていなかったら死んでいたかもしれません。 ――服役中に離婚されたそうですね。 離婚で踏ん切りがつきました。出所後、息子とは会いましたが、元妻とは会っていません。「もう一度家族として食事したい」と思うことはありますね。 ――誰かともう一度結婚したいとは思いますか。 結婚はもういいや! ――恋人はいますか。 いません、募集中です。 出所直後にコンビニで“大人買い”――出所したらやろうと決めていたことはあったそうですね。 映画「幸福の黄色いハンカチ」で、高倉健さんが演じる主人公が、出所してすぐに、食堂でビールとラーメンを食べるシーンがあり、好きな映画なのでまねしようと思っていました。 ――実行しましたか。 出所する俺を迎えにきた義弟に「外に出ない方がいい」と言われて、やめました。 ――それは残念でしたね。なぜ外出を控えたのですか。 服役していたとき、俺が出所するという噂が広がって、マスコミや2ちゃんねらーが刑務所の周りに集まってしまったことがあったからです。 義弟が刑務所に横付けした車にすぐに乗り込んで帰りました。 ――実際に出所したときは、マスコミや2ちゃんねらーは集まっていましたか。 意外なことに1人もいなかったです。 [宮本真希,ITmedia] Copyright© 2009 ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 新着記事
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