広島放送局

2009年4月10日 18時59分更新

新球場で開幕戦


10日、プロ野球・広島カープの新しい本拠地、新球場が開幕ゲームを迎えました。

球場では、開門前からファンの長い列ができ、新しい広島のシンボルの幕開けに盛り上がりを見せています。
これまでの広島市民球場を引き継いでJR広島駅近くに完成した新球場「マツダスタジアム」は、開放感をテーマにしたスタジアムで、内野・外野とも天然芝が使われており、10日午後6時からの中日戦で地元開幕ゲームを迎えました。10日からの3連戦はすべて指定席ですが、新球場には、残りわずかだったチケットを求めて、午前中から熱心なファンがかけつけ、約40分で売り切れました。
そして午後には試合開始を待ちわびるファンが続々と詰めかけて長い列をつくり、午後3時にゲートが開くと、走り出すようにして球場内に入っていました。
真新しいスタンドに入った人たちはグラウンドに広がる緑の芝を眺めたり、27の飲食店が並ぶコンコースで食事をとったりして、新球場の雰囲気を満喫していました。なかでも選手が考案したオリジナルフードを販売している店は、30人以上が列をつくる人気ぶりでした。
またダグアウトのすぐそばに設けられている「砂かぶり席」では、さっそくファンがグラウンド目線のシートに座って、試合前の練習を行う選手たちの迫力あるプレーを楽しんでいました。

新球場には、これまでにはないユニークな席が随所に設けられていて、スタンドに入った人たちはさっそくシートに座って楽しんでいました。
このうちグラウンドすれすれの目線でプレーを楽しめる「砂かぶり席」では、フェンス際で写真を撮るなどして臨場感を味わうファンの姿が見られました。
「祝、新球場開幕」と書いた手作りのボードを持ってきた男性は、「自分のヘルメットとグローブを持ってきました。
ファウルボールを追いかけて選手が、すぐそばまで近づいてくるのを楽しみにしています」と話し、一緒に来ていた10歳の男の子も「今にもボールが飛んできそうですごい迫力です。カープには絶対勝ってほしいです」話していました。
また66歳の男性は「徹夜してこの席を購入したかいがありました。持ってきたグローブでボールをキャッチしたいです。是非、栗原選手に新球場第1号のホームランを打ってほしい」と話していました。また、バックスクリーンのすぐ脇にある人工芝のエリアには、赤いソファーに横になって観戦できる「寝ソベリア」があり、家族連れや友達どうしで訪れた人たちがゆったりと新球場の雰囲気を楽しんでいました。
友達と4人で来ていた女性は「足を伸ばしたまま観戦できて家で見ているようです。退屈な試合なら寝てしまいそうですが、眠たくならない試合を期待しています」と話していました。
また家族4人で訪れた男性は「前の球場は家族で訪れると狭かったですが、この座席はゆったりしていて家族で来るのにちょうどいいですね」と話していました。