福岡放送局

2009年4月11日 0時12分更新

けやき庭石事件2審も実刑


博多港の人工島事業のけやきなどの購入をめぐり、商法の特別背任の罪に問われた福岡市の第3セクターの元社長ら2人に、福岡高等裁判所は1審より刑を軽くしたうえで、いずれも実刑を言い渡しました。

この事件で、福岡市の元助役で市の第3セクターの元社長、志岐眞一被告(71)と、福岡市の元市議会議員、西田藤二被告(57)らが平成11年から13年にかけて人工島事業で必要がないけやきと庭石を購入し、およそ7億7000万円の損害を会社に与えたとして商法の特別背任の罪に問われました。
裁判で2人は「通常の取り引きで会社に損害を与える目的はなかった」と無罪を主張しましたが、1審はおととし、実刑を言い渡し2人は控訴しました。
10日の判決で、福岡高等裁判所の陶山博生裁判長は「2人は会社に損害を加える目的で必要がないけやきや庭石を購入させた」として検察の主張どおり、特別背任罪の成立を認めました。
そのうえで、「2人の間で謝礼の約束があった」とする1審判決については、「事前に約束があったとは認められない」と述べ、2人の刑をそれぞれ1審より軽くし、志岐被告に懲役3年、西田被告に懲役1年8か月の実刑を言い渡しました。
弁護士によりますと、2人はともに上告する方針ということです。このほか、一連の事件で同じ罪に問われた大庭樹被告(70)にも、執行猶予がついた有罪が言い渡されました。