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サウジ国王にお辞儀? オバマ米大統領に批判も

2009.4.10 09:18

 【ワシントン=有元隆志】オバマ米大統領が今月初め、ロンドンで開催された主要20カ国・地域(G20)金融サミット(首脳会合)の席上、サウジアラビアのアブドラ国王にお辞儀をしたかどうかをめぐり波紋が広がっている。

 CNNテレビが9日再生した映像をみると、記念写真撮影の際、後から部屋に入ってきたオバマ大統領がアブドラ国王と握手したときに、頭を下げて深くお辞儀しているようにみえる。

 米紙ワシントン・タイムズは社説で「儀典上の重大な違反にあたる。国王と同等ではなく、支配下にある者がやるような行為だ。このようなお辞儀をした大統領はいない」と激しく批判した。

 ホワイトハウス側は米メディアに対し、「大統領は国王よりも背が高いので、お辞儀したようにみえただけだ」と説明した。

 大統領はエリザベス英女王と面会した際は、アブドラ国王にしたようなお辞儀はしなかったという。

 ブッシュ前大統領も2005年4月に当時皇太子だったアブドラ国王をテキサス州クロフォードの私邸に迎えた際、手を握りながら邸内を案内したため、批判を浴びた。

 米政府はサウジと石油や中東の諸問題をめぐり密接な関係にあるが、米国内ではサウジの人権問題への批判が根強い。

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