預金差し押さえ「感心」  定額給付金で長野市長

　定額給付金の支給開始に合わせて、長崎県対馬市などが税金滞納者の預金を差し押さえたことについて、長野市の鷲沢正一市長は１０日の記者会見で「勇気があるところだと思って実は感心している」と述べ、理解を示した。

　長野市は定額給付金について、滞納された税金などとの相殺を検討したが、支給の趣旨を踏まえ断念した経緯がある。

　この問題をめぐっては、鳩山邦夫総務相が「生活支援や景気刺激という給付金の趣旨を考えると、やってほしくなかった。残念だ」と批判したが、鷲沢氏は「（総務相に）遺憾であると言われる程度だったら、やりたいねと今でもそう思っている」とも語った。