【ソウル11日共同】国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長が11日、ソウルで開催される原子力関連の国際会議出席のため韓国を訪問。青瓦台(大統領官邸)で盧武鉉大統領と会談し、北朝鮮核問題について「対話と包容を通じて解決すべきだ」と述べた。
事務局長はこれに先立ち、仁川国際空港で記者団に対し、北朝鮮・寧辺の核施設の稼働停止、封印の監視、検証活動にあたるIAEAの監視要員が14日に北朝鮮入りすることを明らかにした。
韓国メディアによると、事務局長は会談で「国際社会はこれまでに多くの時間を失った。(解決に向け)速度を上げなければならない」と強調。「IAEA、韓国、世界にとって重要な時期だ」と述べ、核施設の稼働停止が北朝鮮の核拡散防止条約(NPT)復帰と核兵器の廃棄につながることに期待を表明した。