いまだから

社長の今だから言えることコーナー


2007/4/27
    今回は、前回予告の特別公表です。

 

W/Cアルペンスキーワキシング工程


    1)チューニングの終わったスキーのソールにブラシカッパーを入れる。1往復程度
    2)イエロー系でワキシング。アイロン温度は150℃。
        ただし、120℃でないと無理なスキーもあります。130、140と可能な限り高い温度が求められます。
     これは、WAXを浸み込ませるため、完全な液体にする必要があるからです。
  3)スクレイピング。エッジは、柔らかいうちにとる。ソールは、1往復半程度。
     スクレイパーの削る角は、ファイル等で良く精度を高めておく。あまりしつこくやらない。
   4)ブラシング @カッパー1往復。
             Aナイロン1往復。
  5)ワキシング2)と同じ。
  6)エッジのみスクレイピング
    *ファイル、スクレイパーなどソールにあたる作業は、作業回数をできるだけ少なくすることが大事です。

以上で終了。

このまま本番前まで室温保存。

最近は、アイロンを使わずに遠赤外線のやさしい熱を時間をかけてかけていく方法が主流です。 
  但し、Vサーモやサーモパック等についてはデータがありませんので調査後報告させていただきます。
  よくデータを取ってから発表します。

 


2007/4/10

ワックスの話にベースワックスという言葉を良く聞きます。

ベースワックスは、スイスTOKO社、および我々が創作した商品です。

ごめんなさい

約28年前、スキー輸入代理店のニチレイスポーツ社員だったころの話。

TOKOのワックスの権利を他社から獲得した我々が、売り上げを増やすために必死に考え出した商品です。

当時のワキシングは、生塗り全盛で消費量が大変少なく、一人のユーザーが25gの銀パラを一シーズンに一個がやっとでした。

そこで我々は、アイロンを使うホットワキシングを広めて消費量を10倍、20倍にすることを考えました。

しかし、アイロンはレーサーしか使いません。

多くの一般スキーヤーに使わせる理由として、次の理論を作りました。

 

*新品のスキーのソールにまずベースワックスを塗りましょう。これで下地を作れば滑走ワックスの効果が倍増します。

*シーズンオフに、ベースワックスを塗りましょう。これでソールの保護になります。

  シーズンインしたらそのまま滑走ワックスをぬれます。

*レースにおいてもベースをいれてから滑走ワックスを塗る。

  これで表面のワックスがなくなると下から次のワックスを次々と押し上げるからスタ ートからゴールまで持続する。

 

この理論で毎年スキーセミナーを全国15会場で講習しまくった結果、ベースワックスは飛ぶように売れました。

大成功。

あまり売れたため数年後には、他メーカーからもベースワックスの商品が売り出されました。これが現在に至っているわけです。

では、ここまで暴露して真実を伝えないわけにもいかないので

次回、最新のワールドカップにおける(オーストリーチーム)トップサービスマンのワキシングの工程を特別に公表します。

 


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