韓国が30億ドルの外平債発行、意気消沈の英メディア
夜中に海外からうれしい知らせが舞い込んできました。韓国が30億ドル(約3000億円)規模の外国為替平衡基金債券(外平債)発行に成功したというニュースです。世界的な金融危機の中、北朝鮮によるロケット発射という悪材料まで重なるという状況で、債権発行に成功したことについて、肯定的な評価が増えています。
今回の外平債発行成功は国内外の不安をぬぐって、韓国経済の堅実さを立証するきっかけになるだろうという声もあります。昨年9月の外平債発行失敗というつらい記憶も消せることになります。
政府は当初、10-20億ドル(約1000-2000億円)程度の外平債を発行する予定でしたが、注文規模が80億ドル(約8000億円)に達し、発行額を30億ドルに増やしました。しかも、政府は迅速に外平債を発行するため、海外投資家説明会を省略し、債権を発行すると開始宣言してから36時間で発行が終わったそうです。これは、韓国の債権に対する人気が海外投資家の間で高かったという意味です。
わずか1カ月前まで、イギリスをはじめとする西側メディアや格付け機関などは、韓国の外国為替不安を指摘し、「3月危機説」さえ取りざたしました。特に、フィナンシャル・タイムズやエコノミストといった英メディアは「韓国は外貨保有高に比べ、短期外債規模が大きい」とし、「韓国危機説」の先頭に立ってきました。
先月12日にはイギリス系の格付け機関フィッチが「韓国の各銀行の資産は来年末までに42兆ウォン(約3兆1800億円)減る可能性がある」という内容の報告書を発表し、議論を呼びました。
しかし、今回の韓国の債権発行成功は、そうした懸念を一蹴(いっしゅう)しました。逆にイギリスは先月末、17億5000万ポンド(約2578億円)規模の40年満期国債を競売に掛けましたが、入札が流れるという屈辱的な事態を経験しました。1995年以来、14年ぶりに一般国債入札に失敗したのです。
前年より8倍も増えた財政赤字額などがその原因とみられています。これについて、米国の投資家ジョージ・ソロスは「イギリスの金融システムが崩壊し続けるなら、国際通貨基金(IMF)に支援を要請する可能性もある」とまで言いました。今や英メディアや格付け機関はまず、足元の火消しに取り掛からなければならない事態になりました。
チェ・ヒョンソク記者
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