下市町の小学校を今春卒業した身体障害者の女子生徒(12)が、希望した地元の町立下市中学への進学を認められなかった問題で、同中の入学式が行われた8日、女生徒は自宅で過ごした。7日夜、町教委から「やはり認められない」と連絡があったという。
保護者によると、女子生徒は「入学式に行けなかったのは残念だが、たくさんの人に私のことを心配してもらったことを知り、幸せな気持ちです」と話しているという。保護者は同中進学を求めて法的措置を取るとしている。
女生徒は先天的な脳性まひで手足が不自由。移動は車椅子だが、はしで食事でき、文字も書ける。地元の小学校に通学し、同中への進学を希望したが、町就学指導委員会は養護学校への進学を答申。県教委も同様の就学通知を出した。保護者は受け取りを拒否している。【栗栖健】
毎日新聞 2009年4月9日 地方版