近いうち,4月中旬以降に台湾,ニューデリー,ムンバイ,ダッカ,タイ,ラオス,ベトナム,カンボジアを訪問する予定です。永年研究してきたカースト制度の現状を視察するのですが特にダッカではグラミン銀行という巨大なNGOがMicroCredit(少額融資)においてかなりの成功をおさめておりますがカースト制度は「女盗賊プーラン」にも出てきますが聖典ヴェーダによるカーストの最下層であるマッラでさえサブ・カーストの存在が多くありしかもその下にも数えきれないカーストがあるという。現在インドの憲法ではカースト制度は廃止されているにもかかわらずいわば「思考原理」として存在しているのです。作者のプーラン・デヴィは言う。「人は犯罪と呼ぶかもしれない。だがそれはわたしたちに言わせれば正義なのです」,と。今まで管理人は高所から粋がって世の中の闇を暴いてきたつもりでしたがそれはそれとして彼ら,彼女らの同じ目線で見なければならない必要性が生じおそらくムンバイのスラムでは長期間生活をすることになると思います。その中で何かを得て新しいブログ「Windmills of the Hamlet」を書こうかと思っています。ブログは単なる文言ですから書くだけではなく実際に行動に移したいと考えております。蚤や虱(シラミ)のいる湿ったウンコ臭のベッド(カァト)で寝ることの出来る勇士を募集します。まずそういう奇人変人はいないと思いますが希望者はメールください。 上の写真は1983年2月12日プーラン・デヴィが投降した写真です。(女盗賊プーラン下巻より)プーラン・デヴィは言います。「ある意味では,みな,怯えながら生きているのだった。だから脅しが一番効く。相手が暴力に頼るなら,こちらも暴力的になればいい」,と。そして言う。「ものごとがよくわかった人たち,読み書きができて,英語がしゃべれる人たちに,わたしは法廷で哂われていた。彼らに比べれば,わたしは獣に等しかった。同じカーストの貧しい人たちがみなそうであるように,わからないことにぶつかるとただ驚き,怯えるだけだった。怖いこと,信じられないことから,ひたすら逃げて身を守ろうとする。無知というのは,飢餓と同じくらい残酷なことだと,わたしはこのとき思い知ったのだ」,と。 原文はフランス語ですが翻訳本はアマゾンで上巻,下巻ともに一円で買うことができます。 絵はローカ・プルシャ。アジアとコスモス(講談社)より。