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故チャンさん事務所社長、出頭はいつ?(上)

警察「電話が通じない」と不満げ

 チャン・ジャヨンさん(29)自殺事件の疑惑は現在、チャンさんの所属事務所代表のキム某氏(40)がチャンさんに数々の接待を強要したかという点に絞られている。真実を最もよく知る二人のうちの一人であるチャンさんはすでに自殺し、キム氏は日本に滞在している。最善の方法はキム氏を出頭させ、▲実際に強要があったのか▲あったなら誰がその場に同席していたのか-を明らかにすることだ。

 しかし警察はキム氏を出頭させる能力も意思もなさそうだ。内容の真偽も作成された経緯も不明確な、いわゆる「チャン・ジャヨン文書」による被害者が続出しているが、警察はその中核であるキム氏を出頭させるのではなく、周辺人物の証言や携帯電話の通話記録など、「周辺部」ばかりを調べている。そのため、キム氏を出頭させるのをためらう事情が警察にあるのではないか、という疑惑も持ち上がっている。

◆出頭させる能力も意思もない警察

 「チャン・ジャヨン文書」がKBSを通じて公開されてから4日目の先月16日、この事件を捜査してきた京畿道盆唐警察署は「キム氏は強制わいせつの疑いでソウル鍾路警察署が手配中だ」「鍾路署にキム氏に対する犯罪人引き渡し請求をするよう求めた」と説明した。

 しかしこれは、犯罪人引き渡し請求のイロハも知らない「無知」の結果だった。接待強要の疑いがあるキム氏を、別の的外れな容疑である強制わいせつで引き渡すよう請求した場合、日本政府が拒否する可能性もあるからだ。警察は検察の指摘を受け、仕方なく請求をあきらめた。

パク・スチャン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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