Print this Post Article Lists Back

政界ロビー:盧前大統領、ポンハ村で対応を協議

 盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の側近である文在寅(ムン・ジェイン)元大統領府秘書室長はマスコミとのインタビューで、「謝罪文を発表する前に、盧前大統領はわたしを含め側近たちと対応について協議した」と語った。

 文元室長が明らかにしたこの協議で、盧前大統領が7日に自らのホームページに掲載した国民への謝罪文の内容やそのレベルが決められ、検察の捜査に備えた法律面での検討も行われたという。

 盧前大統領の側近のうち法律家が中心となったこの協議は、検察による捜査が本格化した今年3月初めから数回にわたり行われてきたという。

 盧前大統領の後見人として知られるチャンシン繊維の姜錦遠(カン・グムウォン)会長も、3月初め以降に何度かポンハ村を訪れ、検察による捜査に備えるため盧前大統領との話し合いを行っていた。

 これについて法曹界のある人物は、「盧前大統領の謝罪文には権良淑(クォン・ヤンスク)夫人が泰光実業の朴淵次(パク・ヨンチャ)会長(64)=起訴済み=から金銭を受け取った時期など、後から検察にしっぽをつかまれるような内容はなかった」「盧前大統領側による綿密な法律対策がうかがわれる」と述べた。

 この協議には文元秘書室長(弁護士)のほか、盧前大統領の姪婿であるチョン・ジェソン弁護士も出席したという。チョン弁護士は朴会長から500万ドル(約5億円)を受け取った、盧前大統領の別の姪婿ヨン・チョルホ氏(36)の弁護も引き受けている。二人の弁護士はどちらも釜山地域最大の法務法人「釜山」に所属している。盧前大統領が弁護士時代に勤務していたところだ。

 文弁護士は最近、盧前大統領のスポークスマンとしての役割も担当している。

 謝罪文発表直後、文弁護士はマスコミに対し、「問題となっている朴会長の金は権夫人が借りたもの」と、謝罪文には含まれていない内容についても説明した。

 権夫人に朴会長の金を届けた鄭相文(チョン・サンムン)元大統領府秘書官も、検察に身柄を拘束される前まで盧前大統領側と何度も接触していた。これはある検察関係者が明らかにしたものだ。

 鄭元秘書官は7日に行われた検察の取り調べでは、「朴会長から受け取った金はわたしが要求したもので、すでに全部使ってしまった」と供述していたが、この日午後に発表された謝罪文の内容を聞くや、その金を権夫人に手渡したという事実を認めたという。

慶尚南道金海市進永邑ポンハ村にある盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の私邸から8日夜、訪問客の車が出てきた。/写真=キム・ヨンウ記者

崔宰赫(チェ・ジェヒョク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
関連記事 記事リスト

このページのトップに戻る