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政界ロビー:盧前大統領夫妻、近く出頭か

 泰光実業の朴淵次(パク・ヨンチャ)会長(64)=起訴済み=が政官界へのロビー工作を行っていた疑惑について捜査している大検察庁(最高検察庁に当たる)中央捜査部は8日、違法な政治献金として3億ウォン(現在のレートで約2200万円、以下同じ)を受け取った容疑で、鄭相文(チョン・サンムン)前大統領府秘書官に対する逮捕状を請求した。

 鄭容疑者は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権下で大統領府総務秘書官として在職していた2005年から06年にかけ、朴淵次会長から業務に関する配慮の見返りとしておよそ3億ウォンを受け取り、鄭大根(チョン・デグン)前農協会長(65)=収賄罪で服役中=からも数千万ウォン(1000万ウォン=約74万円)を受け取った容疑で取り調べを受けている。

 鄭容疑者が朴会長から受け取った金の中から10億ウォン(約7400万円)を盧前大統領の夫人、権良淑(クォン・ヤンスク)氏に渡した容疑については、検察は逮捕状請求の理由に含まなかった。今後は鄭容疑者の身柄を確保した上で、金を受け取った理由などについて追及するという。

 鄭容疑者は逮捕状請求の理由となった容疑の中で、朴会長から受け取った3億ウォンも権氏に渡したと供述しており、権氏が受け取った金は10億ウォンを超える可能性も高まってきた。

 検察は権氏が金を受け取る際に借用証を作成しなかったことも確認した。そのため盧前大統領が説明したように、「借りた金」である可能性は低いとみている。これに関連して朴会長に対し、盧前大統領に自らの事業に関して便宜を図るよう要請したのかについても追及している。とりわけ検察は、朴会長がベトナムと中国で事業を展開していることや、鎮海空軍基地の高度制限緩和による400億ウォン(約30億円)台に上る開発利益を手にしたことについて、盧前大統領または権氏が朴会長のために影響力を行使しなかったかを集中的に調べている。検察は関連する物証を確保した上で、権氏と盧前大統領を個別に出頭させて取り調べを行う方針だ。

 また、盧前大統領の長男で現在米国に滞在しているゴンホ氏(36)が、盧前大統領の姪婿ヨン・チョルホ氏(36)と共に2007年12月、朴会長に資金面での支援を要請した疑惑が持ち上がったことから、検察はヨン氏が08年2月に朴会長から受け取った500万ドル(約5億円)もゴンホ氏に流れたとみて、確認を行っている。

李明振(イ・ミョンジン)記者

チェ・ジェヒョク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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