2009年4月10日 18時56分更新
およそ1000人の死者を出した昭和20年4月15日の川崎大空襲からまもなく64年になるのを前に、戦争の悲惨さを伝え、平和について考えてもらう展示会が、川崎市で開かれています。
この展示会は、川崎市中原区にある「川崎市平和館」で開かれているもので、川崎大空襲で焼け野原となった市街地の写真やB29爆撃機から投下された焼い弾などが展示されています。
太平洋戦争末期、軍需工場が建ち並んでいた川崎市は、およそ20回の空襲を受け、アメリカ軍の記録では、およそ1500人、国内の記録では、およそ1000人が死亡したとされていますが、その多くは4月15日深夜の大空襲で犠牲となりました。
会場には、当時の暮らしを伝える資料も並び、不足していた金属の代わりに陶器でつくられたガスコンロや1000人の女性が布に一針ずつ赤い糸を縫い付けた「千人針」などが展示されています。
川崎市は「川崎でも空襲で多くの尊い命が失われたことを知ってもらい平和について考えてほしい」としています。
この展示会は、来月6日まで開かれています。
(問い合わせ)「川崎市平和館」044(433)0171
月曜日と第3火曜日が休館日。
但し、5月4日(月)は開館。