2008年1月2日(水)  午後4時〜午後5時55分
世界の村で発見!こんなところに日本人
左から、千原ジュニア、久本雅美、高橋英樹、YOU  世界に192の国(日本を含む)がある中で、日本人がまったく住んでいない国は、なんと7国しかない。それほど多くの日本人が海外で暮らしているのだが、中には「なぜこんなところに?」と首を傾げたくなるような場所に住んでいる日本人もいる。そんな素朴な疑問を抱いて、旅先案内人となった芸能人が、自分の力で世界の奥地にいる日本人を探しにいく。南米大陸の最南端「世界の果て」と呼ばれる場所にたった1人で住む日本人女性。アフリカ・ケニアのマサイ族の集落に住むたった1人の日本人女性。そして極寒マイナス38℃の北極圏に暮らす日本人男性。世界の奥地で暮らすこの3人を訪ねるべく、3組の案内人たちは日本を飛び出した。

 番組の司会をするのは、久本雅美と千原ジュニア。スタジオには、「オレは、海外に住むのはイヤ。四季を感じられないのはダメ」という高橋英樹。前世はフランス人と信じて疑わず、「パリがいいけど、どこでもいいから海外移住したい」というYOU。さらに、意外にも海外の知識が豊富な松嶋尚美も加わって、楽しいトークを展開しながら、世界の奥地の壮大な映像に、感嘆の声を上げる。


●「極寒−38℃ 北極圏の町にくらす日本人」
 私生活でも大の仲良しという城咲仁と猫ひろしが訪ねるのは、北極圏にある、カナダのイヌビックという町。一般的に、北極圏とは「北緯66度33分以北」を指して呼んでおり、森林限界、永久凍土といった言葉からも想像できるように、まさに極寒の地。
 城咲と猫は、日本から飛行機で15時間かけてカナダのホワイトホースという街に着く。到着するなり、マイナス1℃の寒さに「体が痛い」と音を上げる2人は、早速イヌビックを目指して再度飛行機に乗ろうとするも、1日に1便しか飛んでおらず、まずはホテルで1泊。
 翌朝、改めて空港に向かい、飛行機には乗れたものの、今度は新たなトラブルが・・・。目的の空港には到着できず、途中の町、ドーソンシティに降り立つことに。何とかしてイヌビックに向かおうとする2人は、慣れない英語を使ってレンタカー屋を探すが、「ない」という答えが返ってくるのみ。あきらめかけていた二人に、まさかの幸運が・・・。
 車で700kmの距離を、ただひたすら進むのみ。午後3時でも真っ暗な道のりを、車はひた走る。途中にあるユーコン川は凍結しており、外に出れば、マイナス37℃の外気でまつ毛も凍るほど。そしてやっと、日本人男性が住むというイヌビックに到着する。
 人口3500人の町で、「日本人を見たことがあるか」と聞き込む2人だったが、日本人に関する情報はなかなか見つからない。寒風吹き荒む中、何とか手に入れた地図を頼りに、2人は日本人が住んでいるという場所へ向かう。果たして、彼はなぜこんな所に住んでいるのだろうか。また、地球の偉大さを体感できるオーロラの映像は必見!!

●「世界最南端の地にたった1人で住む日本人女性」
 堀越のりが向かったのは、南米アルゼンチン。
 本人曰く「生まれて初めての遠出」は、30時間かけて首都ブエノスアイレスにたどり着く。タンゴが街にあふれる情熱の国は、日本とは逆で、今は夏。「寒い」と思い込んでいた堀越は、30℃という予想外の暑さに思わずビックリ。早速、ブエノスアイレスを散策しながら情報収集に。現地の人が飲む健康茶、苦いマテ茶を飲んだりしながら、日本人女性が暮らす世界最南端の町、ウスアイアへの行き方を聞き込みする堀越。
 目的地であるフェゴ島のウスアイアという町までは、飛行機と長距離バスで行くといいという地元女性のアドバイスに従い、堀越は飛行機に乗ってリオガジェゴスへ。しかし、空港に到着したとたん「寒い、寒い」を連発。それもそのはずで、ブエノスアイレスとリオガジェゴスは、北海道と沖縄ぐらい離れているのだ。
 早速バスに乗ろうとする堀越だったが、なぜかバスの前面にはフェンスがついていて、何やら前途多難な旅を予感させる。バスは、何もない広大な大地をひた走る。「景色が何も変わらない。人の気配もないし家もない」と少し不安げになってくる堀越。途中チリとの国境を行き来しながら、バスごとフェリーに乗ってマゼラン海峡を渡る。
 フェゴ島に入ってからも、バスは舗装されていない道を進むだけ。ウスアイアの町に着いたのは、日本を出発してから70時間以上経ってのことだった。海岸には、子育てにやってくるマゼランペンギン。世界最南端であることを感じさせる風景がそこにはあった。
 早速、日本人女性の家を探す堀越。住所を書いた紙を手に、堀越は聞き込みをしながら女性の家を訪ねていく。「なぜこんな遠くにたった1人で住んでいるのか?」心温まるエピソードが堀越を待っていた。

●「マサイ族の村にたった1人で住む日本人女性」
 サバンナが広がるケニアの首都ナイロビまで、飛行機で27時間。赤道直下のこの都市は、平均気温18℃前後。一般的なアフリカのイメージと違って、涼しく、ビルが林立する都会なのだ。
 「どこでも暮らしていける」という千原せいじは、いきなり本領発揮。ナイロビで早速、友達を何人もゲットする。「こんにちは」「おはようございます」など日本語を知っている人も多く、皆、日本人には好意的。早くも初日の夜に、バーで出会ったケニア人とビールを酌み交わす。
 目的の日本人女性が住むマサイ・マラまでは、ナイロビからバスで約7時間。小型バスに乗り込んで、マサイ族の集落に向かう。途中のバス停からは、鶏を持ち込む人も乗り込んできて、さすがのせいじも度肝を抜かれた様子。それでも持参したお菓子を皆に振舞ったりと、バスは大賑わい。
 大阪府がすっぽり入る広さのマサイ・マラ国立保護区にある村へは、サファリカーに乗って向かうことに。道中、マサイキリンやライオン、ゾウなどの野生動物に出会い、せいじは大興奮。普段なかなかお目にかかれない、貴重な動物映像も…。
 しかし、こんなところに日本人女性が住んでいるとは、とても想像がつかない。彼女が住んでいるはずの村周辺に到着するなり、せいじは「ジャンボ!」と話しかけるが、村人は怪しい東洋人に警戒。しかし、マサイチェックの民族衣装がトレードマークのマサイ族も、服装や文化はずいぶん変わっており、なんと日本人には必需品となった“あのアイテム”を持った人もちらほら。イメージとの違いにせいじもビックリ。
 さて、肝心の日本人探しをやっと始めるのだが、マサイ族の村は、同じ村でも集落がいくつもあり、日本人探しは難航。もう、これまでかと思ったとき、1台の車が止まっているのを発見。近づいてみるとー。
司会         久本雅美
            千原ジュニア
ゲスト         高橋英樹
             YOU
            松嶋尚美
旅案内人      千原せいじ
            城咲 仁&猫ひろし
            堀越のり
プロデューサー   吉川知仁(ABC)
             小川隆弘(ABC)
             伊藤拓哉(ABC)
             関口哲 (Wave)
演出          三澤隆之(Wave)
制作          ABC
            Wave