ここから本文です。現在の位置は トップ > 地域ニュース > 東京 > 記事です。

東京

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

都立七生養護学校の不適切性教育訴訟:元校長懲戒処分取り消し、都の控訴棄却 /東京

 ◇「裁量権乱用で違法」--高裁判決

 都立七生(ななお)養護学校(日野市、現七生特別支援学校)の金崎満・元校長(61)が、都教委から受けた停職1カ月の懲戒処分と教諭への降格処分の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は9日、請求を認めた1審・東京地裁判決(08年2月)を支持し、都の控訴を棄却した。大谷禎男裁判長は「処分は裁量権の乱用で違法」と指摘した。

 金崎元校長は異動後の03年9月、「適切な学級編制をせず、不正な教員配置を受けた」などとして処分されたが、高裁は1審と同様に「不適正な学級編制をした事実は認められない」と認定した。

 七生養護学校は、性器の名称が入った歌を用いるなどの性教育が03年7月の都議会で問題視され、都教委が調査していた。金崎元校長は「性教育を問題にしながら、別件を理由にした不当な処分」と主張したが、この点について高裁は1審に続き判断しなかった。

 判決後に会見した金崎元校長は「自分の行ってきた教育の正しさが認められうれしい。都は上告せず、判決に従ってほしい」と話した。【伊藤一郎】

 ◇大原正行・都教育長の話

 大変遺憾。判決内容を確認し今後の対応を検討したい。

〔都内版〕

毎日新聞 2009年4月10日 地方版

 
郷土料理百選
地域体験イベント検索

特集企画

おすすめ情報