2009年4月10日15時36分
利益が出るかどうか確実ではないのに「地球環境によくて必ずもうかる」などと言って会員を募っていたとして、経済産業省は10日、植林事業などのマルチ商法を行う「スタイレックエンタープライズ」(東京都江東区)に対し、特定商取引法違反(不実の告知など)で11日から3カ月間の業務停止を命じた。
同省によると、同社は電話などによって「グリーンシップサポーター」と呼ばれる会員を全国各地で募り、スーパーポローニアと称するキリの苗木3本をオーストラリアに植樹したり、この木を5年間育成管理したりする権利を約25万円で販売していた。これまでに約3万人の会員を集めており、08年10月期の決算では、1年間で約35億円を売り上げていたという。
同社は顧客の自宅や、公民館などに人を集め、「10人紹介すれば、ランクが上がって収入が増える」「契約すると、数百万円、億単位のお金が入ってくる」などと顧客を勧誘していた。