- 桐はどれくらいで成木に育つのでしょうか?
- 生育環境によりますが、通常の樹木が15年前後かけて育つのに対して当社の桐は僅か4〜6年で成木に成長します。
- 桐は木の仲間でないと聞きましたが、本当ですか?
- 学術的には桐は植物のゴマノハクサ科の一種とされています。桐は中心部が空洞ですが、通常木材ではこのような事はありません。ただし、実用面では桐は通常木材よりも広い用途で活用され、高い市場価値を持っております。
- 桐の原産国はどこですか?
- 中国といわれておりますが、現在では日本は基より欧米や欧州でも生育されています。
- 桐は降雨量が少ない所でも育つのですか?
- 一般に年間降水量が平均600mm前後必要ですが、当社は地下水や河川による灌漑を採用しますので、これにとらわれません。
- 桐にとって最適な温度条件はいくらですか?
- 通常、桐の生育温度域は摂氏13〜25度とされています。
- 桐は熱帯雨林に属すようですが、植林場所は限定されますか?
- 樹種により異なりますが、桐は亜熱帯や熱帯性気候は勿論、温暖な気候を有する場所なら大抵適応する事ができます。桐の中には摂氏零下20度にまで耐える物もあります。
- 桐の植林は地球温暖化防止に対し、どのように貢献しますか?
- 1haのプランテーションで年間55,7〜66,8トンの温暖化ガス(CO2)の吸収が見込まれます。
- プランテーションの面積と植林数の関係を教えて下さい。
- 通常、1ha (100mx100m=約3,000坪)に400本〜500本の桐を4〜5m間隔で植えていきます。
- 桐材の特徴を教えてください。
- 桐材は軽く、収縮率が低いので歪みや反りがほとんどありません。また乾燥が容易なので、伐採後の工程も省略化できます。一方、耐熱性、絶縁性ともに高く、共振性にも優れています。
- 桐はどのような用途に向いていますか?
- 加工が容易で外観も美しいので、家具材や建築内装材(壁パネルやフローリング等)、楽器や合板に適合しています。
- 桐材の今後の市場動向はどのように予想されますか?
- 世界的な環境保護、とりわけ自然林の伐採が原則禁止の趨勢にあるため、市況は堅調であると思われます。また中国やインドでは今後も人口増と経済発展が継続すると思われ、住宅着工件数の増加で、内装材としての桐の需要が増大すると考えられます。
- 桐材の市場価格は?また他の植樹と比較して優位性は?
- 品質によって異なりますが、世界的には1立方メートル500〜700ドル前後と言われています。松や杉等の代表的樹木と比較しても、その市場価格は相当な優位で取引されています。
- 桐のプランテーションが有するリスク原因と対応策について教えてください。
- 森林火災、病虫害、風水害、盗伐が代表的なリスクと考えられます。桐は他の樹種と比較して含油量が少なく、着火・延焼のリスクはきわめて低いですが、万一の場合には火災保険で対応します。また、天変地異はハリケーンや洪水などのリスクが少ない植林地の選定や損害保険で備えます。盗伐は先進国立地が基本の為、開発途上国ほどのリスクは予想されませんし、果実等と異なりハンドリングが難しいのでリスクは低いですが、万一に備えセキュリティー装置で保全します。