山口県周防大島町が、町立東和病院の伊保田、和田の両出張診療所の廃止を検討している。経営改革の一環で、2カ所の訪問看護ステーションの統合も計画している。いずれも本年度内に実施する予定。
2カ所の出張診療所は高齢者の通院の便を考慮し、いずれも1996年に開所した。東和病院の医師が週に1度、2時間ずつ診察し、それぞれ1回につき7、8人が利用している。廃止理由について、町公営企業局は「東和病院への患者送迎車を多くの住民が利用しているため」としている。今後、住民説明会を開き、理解を求める。訪問看護ステーションは橘、大島地区に2カ所あり、いずれも看護師4人が対応。橘は月に約280人、大島は約190人が利用している。統合して一方を支所化し、人員の適切な配置や業務の効率化を図る。
出張診療所の廃止と訪問看護ステーションの統合は、いずれも公営企業局が策定した改革プランに盛り込まれている。町の医師不足による診療体制の縮小などで、2008年度の公営企業会計は4500万円の赤字を見込む。
【写真説明】廃止が検討されている東和病院和田出張診療所
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