プログラミング第二同演習

担当： 河野 健二
居室： 26-208A

このページに講義用の資料などを置きます．課題の解答例なども載せていきます．履修者は存分に活用してください．

なお，講義資料等は PDF という形式になっています．閲覧するためには Abobe Reader というソフトウェアが必要です．必要があれば，http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/readstep.html から入手できます．ITC の Unix マシンでは，acroread というコマンドを使って閲覧することができます．

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救済レポートについて：

このままだと D ではないかと心配な学生は，7/31 (金) までに筆記試験の内容を解きなおしたものをメールで提出してください．サブジェクトは「救済レポート」とし，宛先は java の質問用のメールアドレス (java アットマーク sslab.ics.keio.ac.jp) に送ってください．締め切りは厳守です．

筆記試験免除者の発表

筆記試験免除者は次の通りとなりました．これまでのレポートの点数，総括課題（最終課題）のデキを勘案して決めました．おめでとうございます．

今回，残念ながら試験免除とはならなかった人も，多くの人は僅差です．筆記試験での頑張りを期待しています．

TIPS

• ITC の Eclipse で日本語入力を可能にする方法：
  Window→Preferences→General→Content Types→Text→Java Source File と選択する．
  ウィンドウの下のほうにある Default encoding に euc-jp と入力し，Update をクリックする．

リンク集

• Java2 Version1.4用 APIドキュメント（日本語）
• Java2 Version1.4.2用 APIドキュメント（英語）
• チュートリアル （英語）
• サンプルコード（英語）
• サンプルコードその２（英語） ← お勧め
• Java関連の用語の定義（英語）
• Javaに関する種々のリンク（英語）

講義資料

講義内容の概略 （変更になる場合あり）

• はじめの一歩：
  Java と C は構文上は似た部分が多い．C の復習を兼ねて，Java の C に似た部分を学ぶ．また，統合開発環境 Eclipse に慣れる．
  

• クラスとインスタンス (1)：
  クラスの考え方，インスタンスの意味を学ぶ．タートル・グラフィックスというお絵かきプログラミングを通じてクラス，インスタンス，メソッドの直観的な意味を理解する．また，簡単なクラス定義を通じてクラス定義のための構文を学ぶ．
  

• クラスとインスタンス (2)：
  クラスの有用性を理解するため，データ抽象やカプセル化などオブジェクト指向プログラミングの理解に必要な基本的な考え方を学ぶ．それに関連してアクセス修飾子について理解する．さらに，参照型，配列，文字列について学ぶ．Java の配列と文字列は C のそれとは少し異なっており，クラスの考え方を理解してからのほうがわかりやすい．
  

• クラスとインスタンス (3)：
  クラスとインスタンスについてさらに深く学ぶ．コンストラクタ，クラス変数，クラスメソッドなどについて理解する．また，クラスやインスタンスについてここまでに学んだことを利用した総括的な課題をこなし，理解を深めることとする．
  

• 継承とインターフェース (1)：
  オブジェクト指向の重要な考え方である継承について学ぶ．メソッドのオーバーライドなどについて学ぶ．
  

• 継承とインターフェース (2)：
  抽象クラス，抽象メソッド，インターフェースについて学ぶ．また，型多相性の考え方を学ぶ．
  

• クラスライブラリを利用したプログラミング：
  Java ではプログラミングに必要なさまざまな部品がクラスライブラリとして提供されている．そうしたクラスライブラリを利用する方法を学び，クラスライブラリを利用しながらプログラミングを行う手法を学ぶ．ここでは「例外」という新しい考え方にも慣れてもらう．
  

• Java Challenge：
  これまでに学んだことを利用し，少し大きめのプログラミング課題をこなす．詳細は未定だが，過去のACM プログラミングコンテストで利用された Java Challenge の課題を予定している．
  

• GUI プログラミング：
  Java での GUI を利用したプログラミング手法を学ぶ．クラスライブラリの有用性を実感してほしい．ここでは GUI プログラミングの基本を学ぶだけではなく，再帰呼び出しなどの基本的なプログラミング・テクニックについても復習する．
  

• 総括課題：
  半年間にわたって学習したことを総復習するため，やや大きめのプログラミング課題をこなす．詳細は未定だが，楽しくて達成感のある課題をひねり出すつもり．
  

• オブジェクト指向プログラミング：
  プログラミング第二同演習では時間も限られており，「本当」のオブジェクト指向プログラミングの手法を学ぶには至らない．最終回では，オブジェクト指向の本当の力を感じ取ってもらうことを目的として，下手くそなプログラムを段階的に修正し（これをリファクタリングという），オブジェクト指向らしいプログラムへと変えていく．その過程でデザインパターンなども紹介したい．

Eclipse の使い方については，演習の中ではあまり詳しく触れません．各自，たとえば次の参考書を購入して，手元において作業をするとよいでしょう．Eclipse のような統合開発環境は，さまざまな機能を持っています．使い慣れていくと二度と手放せないツールとなると思います．

Eclipse 3.1によるJavaアプリケーション開発 オープンソース徹底活用 水島 和憲 (著) 秀和システム

また，次のウェブページからも Eclipse についてのさまざまな情報を得ることができます．

http://eclipsewiki.net/eclipse/