県が進める大規模太陽光発電事業、いわゆるメガソーラー事業がいよいよ本格始動です。県は、全国初の公募を経て、協力企業に選ばれた会社と、9日、協定を結び、メガソーラー事業を具体化させることになりました。(岡元記者リポート)「日照時間の長さと快晴日数が、ともに全国3位という宮崎の気候を生かして、県が主導する大規模な太陽光発電事業が本格的にスタートします」メガソーラー事業は、エネルギー問題や地球温暖化対策の解決策として、県が、一般家庭約250世帯分に相当する、出力1MW以上の大規模な太陽光発電所を県内各地に誘致しようというものです。9日は、全国初の公募を経て選ばれた協力企業2社のうち、東京に本社のある国際環境ソリューションズとパートナーシップの協定を締結。前川統一郎社長と東国原知事らが、協定書をかわしました。(東国原知事)「宮崎県は、太陽と緑の国というキャッチャフレーズ。21世紀の『太陽』は、太陽光、新エネルギーである。『緑』は、緑を創造する守ることを想定している」国際環境ソリューションズは、都農町にあるリニア宮崎実験線で、最初に50キロワットの設備で実証試験を行い、さ来年度から、1メガワットの本格的な発電を開始する予定です。(国際環境ソリューションズ・前川統一郎社長)「いろんな産業に活用できるが、例えばワインやマンゴーなどのイメージを上げるために太陽発電を使っていただく」この他、協力企業に選ばれたもう1社は、川南町の県畜産試験場川南支場に、太陽光発電所の建設を予定しているということです。メガソーラー事業で発電した電力は、農畜産業など地域産業への活用が検討されていて、今後、環境面でも、注目を集めそうです。
去年10月、宮崎市で、時限発火装置を使って、住宅などを全焼させたとして、放火の罪に問われていた男に対し、宮崎地裁は、懲役4年6か月の実刑判決を言い渡しました。判決を受けたのは、宮崎市熊野の機械修理業、冨田千秋被告58歳です。冨田被告は、去年10月、自分でつくった時限発火装置を使って、以前交際していた女性の車を全焼させたほか、その1週間後、知人の男性の車と住宅を全焼させたとして、放火の罪に問われていました。宮崎地裁で開かれた9日の判決公判で、高原正良裁判長は、「女性と、知人の男性が、交際していることへの怒りと嫉妬から、わずか1週間の間に連続放火したもので、近隣住民にも恐怖を与えた」と厳しく非難しました。その上で、「犯行は、危険かつ悪質」などとして、冨田被告に、懲役4年6か月の実刑判決を言い渡しました。
東国原知事のトップセールで、いまや宮崎を代表する果物となった完熟マンゴー、その収穫が、日南市南郷町で始まりました。今年の出来はどうなのでしょうか。収穫が始まったのは、日南市南郷町の永倉勲さんの農園です。55アールのビニールハウスには、マンゴーがたわわに実り、ネットに落ちた完熟マンゴーを次々と収穫しています。今年は、秋口の日照不足の影響で、収穫が2週間程度遅れている上、玉太りもいま一つのようですが、甘みは上々だということです。(永倉勲さん)「今から天気が続けば色も良くなると期待している。糖度は十分ある」収穫されたマンゴーは、JAを通して関東などに出荷されますが、宮崎マンゴーの人気は高く、東京市場では、1個300グラムが、平均6000円前後で取引されているということです。収穫は、5月にピークを迎え、8月上旬まで続けられます。一方、最上級の完熟マンゴー、太陽のタマゴは、4月20日に初セリが行われます。
宮崎市の公立中学校で、9日入学式が行われ、新入生たちが、中学校生活をスタートさせました。このうち、宮崎市の宮崎西中学校では、真新しい制服に身を包んだ、約180人の新入生が入学式に臨みました。式では、一人ひとりの名前が呼ばれ、新入生が元気に返事をしていました。そして、木村誠校長が、「中学校生活で自主的に学ぶ力を身につけ、親友と呼べるような友人や、いい意味でのライバルを見つけて欲しい」とお祝いの言葉をおくりました。これに対し、新入生を代表して、黒木みなみさんが、誓いの言葉を述べました。(新入生代表・黒木みなみさん)「中学生活に対して期待もありますが、不安もあります。一日も早く、宮崎西中学校の伝統と校風にふさわしい立派な生徒になれるよう、努力することを誓います」公立中学校の入学式は、4月12日まで行われ、県内全体で、1万人余りが中学校生活をスタートさせます。
WBC、ワールドベースボールクラッシックで活躍した、日向市出身で、ヤクルトの青木宣親選手に、8日夜、東国原知事から県民栄誉賞が贈られました。授賞式は、ヤクルト対中日の試合前に、神宮球場で行われ、大勢のファンが見守る中、東国原知事が青木選手の功績を称えました。(東国原知事)「WBCの中心選手として、2大会連続優勝に大きく貢献し、県民に大きな感動と誇りを与えました」そして、東国原知事が青木選手に、賞状と記念のトロフィーを贈るとともに、宮崎県をPRする「みやざき大使」も委嘱しました。青木選手は、この後の試合で、今シーズン第1号のホームランを放ち、チームの勝利に貢献。WBCに続き、公式戦での活躍にも期待が高まります。県民栄誉賞の受賞は、北京オリンピックで銅メダルに輝いた競泳の松田丈志選手らに続いて、青木選手が5人目となります。
八十八夜を前に、延岡市北浦町では、新茶の収穫が始まりました。延岡市北浦町では、現在、14戸の農家がお茶を栽培しています。このうち、地下地区では、9日から、早生品種の新茶の収穫が始まりました。今年の新茶は、品質は良いものの、3月中旬から下旬にかけて霜が発生したため収穫できず、去年の収量を下回る見込みだということです。9日収穫されたお茶は、10日宮崎市で行われる、初入札会に出品されることになっています。延岡市北浦町の新茶の収穫は、4月いっぱい行われます。
旧槇峰鉱山の強制連行訴訟、原告側が最高裁に上告です。この裁判は、戦時中、旧槇峰鉱山に強制連行され、労働を強いられた中国人元労働者らが、国と三菱マテリアルを相手に、約1億8000万円の損害賠償を求めていたものです。3月27日、福岡高裁宮崎支部は、「国や企業に、明らかな不法行為がある」としながらも、「日中共同声明により、損害賠償の請求権は放棄されている」として、原告側の控訴を棄却しました。上告は、4月7日付けで、原告弁護団の成見幸子団長は、「謝罪と補償を求めて最後まで戦っていきたい」と話しています。
県が進める「企業による森林づくり」に、アサヒビールが参加することになり、9日、宮崎市で調印式がありました。調印式には、アサヒビールの高橋正哲専務と、五ヶ瀬町の飯干辰己町長が出席し、協定書を交わしました。アサヒビールは、五ヶ瀬町三ヶ所にある約1ヘクタールの山林に、10年かけてヤマザクラなどの広葉樹を植栽することにしています。企業による森林づくりは、森林整備と保全活動を目的に、2006年度から行われていて、アサヒビールが10社目です。
三股町のしゃくなげの森では、3万本のしゃくなげが満開となり、観光客らの目を楽しませています。日本最大級のしゃくなげ園として知られる、しゃくなげの森では、約500種、3万本のしゃくなげが今年も見ごろを迎えました。園内では、樹齢約80年、高さ8メートルもある「エレガンス」など、珍しい品種も鮮やかな花を咲かせ、観光客らが記念写真をとるなどして楽しんでいました。しゃくなげは、5月上旬までが見ごろだということです。
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